桶仕込み酒とは?

原点に返り、本格的な木桶での日本酒作り

木桶仕込み復活(木桶仕込みへの取り組み)のきっかけは、
2006年4月に桶仕込み保存会が開いたイベントでした。
その名も「いまさら桶を考える会」。
確かに、何をいまさら・・・
いや、しかしおもしろい!これは一見の必要があるぞ!と、社長(当時)の体にビビビッと何かが走る。
直感というやつですね。

その直感はすぐに、驚きの現実を導き出すことに・・・

「いまさら桶を考える会」の中で試食した、木桶仕込みの味噌や醤油、イカの塩辛。
これが旨い!
実に旨い!
やはり桶には、何かがある!

というわけで、その会で得たパワーを推進力に、即、翌日には地元岩国の杉を発注しました。
桶の会が行われる以前にも、五橋では木桶での酒造りは行っていたのですが、
更なる「何か」を見つけるためには、私たちの理想をかなえてくれるような
"新たなる桶"が必要だと。

というのも、ここ数年、社長(当時)には、合理化・近代化・純粋化してきた酒造りへの疑問が生まれていました。
酵母が純粋培養され、たしかに酒は旨くなり安定した。
しかし、何か見失ったものがあるんじゃないか...。
「温故知新」という言葉もグルグル頭の中で回っています。

そこに「木桶」の話。
これは偶然じゃない。必然です。
原点を見つめなおすきっかけを与えてくれたのです。
日本人が忘れている「何か」、現在の日本酒が失っている「何か」を、きっと木桶が教えてくれる。

木桶仕込みの清酒で、その「何か」を見つけてください。

樽OK