桶作り

工程2

  1. 8穴明け

    側板の作業がすべて終わると、次は1枚1枚の側板同士をくっつけるために穴をあけていく。
    写真のような2つの道具を使って、穴をあける位置・幅を一定にし、ドリルであけるが、これがズレると、ちぐはぐにくっついてしまい、滑らかな丸い桶にはならない。

  2. 9ハギつけ

    いよいよ側板同士をくっつけていく。
    とはいっても、いきなり全てをくっつけるわけではなく、まずは3~5枚を一組としてくっつけていくのだ。
    ⑧で開けた穴に竹釘を差込み、上からたたき入れていく。この工程でようやく桶の形が見えてくる。

  3. 10カンナがけ

    もう一度、手でカンナがけを施す。様々なカンナを駆使して、内側と外側を両方なめらかになるように削っていく。 ここで初めて、④の工程をしているか、していないかで、明らかな違いがでてくるのだ。

  4. 11送りハギ・仮締め

    ⑨で3~4枚ずつハギつけた側板を桶の形に丸く組んでいく。
    すべてのハギつけが終わると、金属のタガで締めていったのですが、水漏れが出ないように「ミシミシ」「ギシギシ」と木が痛そうな程、相当締め上げていくのだ。(タガ...桶・樽の外側に巻き、締め固めるもの)

  5. 12アリを書く

    側板が組みあがったら、底の入る部分をカンナで削る。(これを「アリを書く」という)
    アリが書けたら、カナヅチで叩いていき木を凹ませる。こうすることで、水が入ったときに膨らんで漏れにくくなるのだ。

  6. 13竹タガ編み

    桶の形が完成。外周を測ってその長さに合わせて竹タガを編んでいく。
    何種類もの編み方を組み合わせて、手作業で輪にしていくとても難しい技術で、熟練の職人が担当する。
    (最良の材料を求め、京都は亀岡市までトラックで出掛けた。)

  7. 14芯作り

    桶には、竹タガの内側に「芯」というものが入っている。これは竹タガ作りで余った竹を利用して、ただ縄で束ねたものなのだが、竹タガが潰れるのを防ぐ重要な役目をするものなのである。

木桶