五橋 大吟醸 西都の雫【1375杯目】

前回の更新では、2年連続金賞受賞の喜びのあまり、
「大吟醸 西都の雫は五橋の中ではNO.2で、五橋には金賞酒より上位の酒がある。」
などと、調子に乗ったことを書いてしまいました。

お詫びと言ってはなんですが、
「西都の雫」についてご存じない方のために、
あるいはすでにご存じの方にも確認の意味を込めて、
酒米「西都の雫」について書かせていただきます。

と言っても、「蔵元だより 其の64」に既述ではあるのですが・・・

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山口県には明治期に「穀良都(こくりょ うみやこ)」という酒米がありました。
昭和天皇即位の際には献穀米になったほどの由緒正しい米で、
山田穂(山田錦の一代前)や亀の尾などと同列で、優秀な米として評価されていたほどの米です。

しかし、背が高く育てにくい上、収量の低い穀良都は昭和期にその姿を消すことになりました。
平成の時代になって山口県のオリジナル酒米として栽培が再開されたのですが、
やはりその作りにくさから次第に栽培が敬遠されることになってしまったのです。

そこで、酒米の栽培農家と酒造家が求める特性を満たす米の開発が始まりました。

まず山口県のオリジナル性を主張するために「穀良都」を片親にすることが決定。
そして交配種として、短桿で、収量性が高い西海222号(山田錦を片親にもつ)が候補に挙げられ、
1997年に人工交配が行われました。

2000年に系統選抜を行った結果、倒伏しにくく、品質の高い6系統が選抜されることとなりました。
2003年には実践レベルでの試験醸造が行われ (弊社で試験醸造が行われました)、
酒造適性の高さが確認されたことに伴い、
翌年「西都の雫」の名で品種登録出願がなされたというのが大まかな流れです。

「西都の雫」の命名の由来は、
「西都の雫」の片親である「穀良都」が山口市で育成されたこと、
新品種を生んだ山口県農業試験場の所在地が山口市であることから、
山口市にちなんだ名前にしようという前提があり、
まず「西都」。(山口市が「西の京」といわれていることから「西の都」→「西都」となった)
次に、この「西都」に淡麗で、キレのよい酒のイメージを連想させる言葉である「雫」を加え、
「西都の雫」となったのです。

(ほとんど蔵元だよりからの抜粋になりましたね)

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五橋では、酒米「西都の雫」が正式に流通し始めたその年から、
大吟醸を醸し、出品酒としております。
これは山口県の地酒を醸す蔵元としての心意気と言いましょうか、
山口県のオリジナル酒米で出品することへの使命とと言いましょうか、
そうした気概があったものですから、
杜氏が果敢にチャレンジしたのであります。

おかげさまで「西都の雫」での初出品時に見事、金賞を受賞。
以降、今回の受賞を含めて、4度の出品で3度の金賞を受賞しております。

山口県のオリジナル酒米「西都の雫」の酒造適性の高さを証明できたことに、
山口県の蔵元として大変喜んでいる次第でございます。

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