まがいもの?【1210杯目】

久しぶりのプチ出張。
行き先は山口県長門市の「ルネッサ長門」。
全飲連(全国飲料組合なんとかかんとか連合会」の、
全国大会場での試飲即売会がその目的でございました。
さすがに全国大会というだけありまして、
北海道から沖縄まで約2300人(!)の方のご参加があったのだとか。
う~ん、全飲連恐るべし。

しかし、この会場であのような悲劇が起こるとは・・・
まさに想定外、お釈迦様でも知らぬ仏のゴキョウさん、ってなもんです。
で、その悲劇とは。

ある女性のお客様がご来店されまして、
私、紳士的対応で試飲をおすすめいたしました。
まずは「純米吟醸 錦上花」
「う~ん、これおいしい。スッキリした辛口ね」などとのコメントを。
評価はまずまず。
(心の中では「買え~、買え~」と(^。^))

で次に、「生もと純米酒」をお燗したものをおすすめしたのですが、
「冷酒しか飲まないわ」みたいなことを言われるわけです。
燗をしてはじめてその真価を発揮するお酒もあるわけですが、
そういう説明を受け入れるような方ではありませんで、一方的に却下。
ぬぬぬぬぬぬー。

でそのお客様が、「これは冷したのはないの?」と「五橋 純米酒」を指差されたんですが、
「あいにく、こちらは冷してご提供をしておりません」と。
「そのかわり、こちらの発泡純米酒はいかがですか?」とご提案申し上げましたら、
「私はそんなまがい物はいりません」と。

ガーーーーーーーン。
まだそんなことを言う××××××で△△△△な○○○○がいらっしゃったとは。
超ビックリって、感じー。

私の手元にある辞書には、まがい物とは「よく似せてあるもの、偽物」とあります。
まずこの発泡純米酒は何に似せてあるんでしょう?
何の偽物なんでしょう?
変ないちゃもんつける前に、言葉を吟味してお使いいただいたほうがよろしいんじゃありませんこと?

確かに過去にも見識の浅い方が低アルコール清酒や発泡清酒のことを、
「これは日本酒ではない」と言っていた例があります。
あくまでも見識の浅い方の発言です。

例えば日本酒の酒質は多様です。
辛口があり、甘口があり、酸度の高いもの低いもの、
味の濃いもの薄いもの。アルコール度数でも原酒は20%前後あり、
大手さんのレギュラー酒なんかは今13%台で販売されています。
五橋の低アルコール純米酒は、
アルコールが7%程度で、超甘口、酸度が高くて、アミノ酸度はやや低め。
原材料には米と米こうじしか使っておりません。
誰がどう考えたって、日本酒でしょー。

例えばワインという酒類があります。
醗酵途中で瓶詰めをして、うんぬんかんぬんの工程を経るとそれは何になりますか?
答はスパークリングワインです。
世界的に有名で、高値で取引されるドン・ペリニヨンなんかもこのスパークリングワインですよね。
これをまがい物と表現する○△×っています?
いませんよね?

発泡清酒もほぼ同じ工程を経て造られています。
発泡性のワイン(スパークリングワイン)は高級品で、
発泡性の清酒(スパークリングサケ)はまがい物?
もうお分かりでしょ?
偽物でもなんでもないですよね。

もしかしてスパークリングワインの偽物という意味で、
「まがい物」との表現をされたのであったとしても、それは全く違います。
スパークリングサケの味覚とスパークリングワインの味覚は全く違いますから、
誰がどう見ても似せようとしていないことは一目瞭然。
はっはっはっはっはっはー。
何言ってんでしょ。

あ、ただの清酒にガスを充填しただけのものであれば、
それはまがい物といっても言い過ぎではないと思います。
あくまでも瓶内発酵をした発泡清酒のまがい物ということです。
(ガス充填式の商品の良し悪しの話ではありません)
まぁ、どちらにしても見識の浅さを露呈するような、発言は・・・

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