酔いどれ日記 あらばしりの巻【1097杯目】

反響はあまりないけど、それでもやる。
完全自己満足の「酔いどれ日記」。
今回は「純米あらばしり」の巻。

きき酒をやる前にまずは雑談から。(←こんなことでいいのか?)
この間製造課長がポロッと言ったんです。
「今年2回目のあらばしりじゃのー」と。
そうかー、そういえば今年の1月にあらばしりを出してたんですよね。
今年は杜氏に無理いって、年内に出せるように仕込んでもらったんです。
昨年、一昨年をかなりの好評をいただきまして、
「お歳暮や正月に使いたい」とのお声が寄せられたものですから、
ちょっと色気出してみました。

その甲斐ありまして、2500本の限定販売ですが、
昨日の時点で約1900本が売れちゃいまして・・・(予約含む)
あと600本しかないんですけど、いいのかしら?
売り切れ必死って書きましたけど、
これって、トラタン得意のホラではないんです。
世界広しといえど、嘘をつかないのはインディアンと五橋くらい。
(いえいえ、他の蔵元さんも良心的にやってらっしゃいます。)
やばかったですかねぇ。
2500本の需要予測は甘かったのかしら?(←毎度のことです)
まぁ、あらばしりの次には「大吟醸にごり酒」がありますから、
あらばしりが楽しめなかったお客様はこちらを・・・って、ちゃっかり予告^^

あんまり雑談を充実させすぎると、明日以降の更新に響きますのでそろそろ本題に。

というわけで、パキパキッと開栓。
あ、そうそう今回はひやのみで燗酒は行いません。
私の相棒ちろちゃん(燗をつけるときの道具「ちろり」の愛称)
搾りたてですから、それなりの常識的な作法ということでご理解下さい。

開栓と同時に香りが・・・
いいじゃないですか、この香り。
穏やかでやわらかな甘味を連想させる香りです。
期待に胸ふくらませながら、一口くぴりっと。

口当たりも柔らかいです。
「あらばしり」という荒々しい名前とは裏腹に、
優しい感じの印象を受けます。
これこそが錦川軟水仕込みのなせる業。
女酒の真髄なのでありましょうか。

含み香もやはり上立ち香と同じように甘味を連想させるんですよね。
この香りが全体の印象を優しくしているんでしょう。
優しい、優しいと書いていますから、「甘口か?」と思われるかもしれませんが、
日本酒度はきっちりプラス方向で仕上がっていますので、単純には辛口といえる酒質です。
しかし、薄っぺらい辛口とは違うんですよ。
甘味と旨味を充分に感じさせる辛口。
私の個人的な感覚ですが、美味いと思えるお酒は心が落ち着くような優しさを持ってるような気がします。
五橋の数ある商品群の中で、「錦上添花(現、錦上花)」はまさにこのタイプ。
いろいろ飲んでて、「あら?これ美味いぞ」と思ったら、
錦上添花だったっていうことが結構あったんですよね。

変な(失礼)辛口の酒は飲み疲れるんですが、
こういうタイプのお酒は割と抵抗なくすいすい入っちゃいます。
うーん、これ本当にいいですねぇ。
こりゃうまい。
飲み込んだ後の余韻がまたすばらしいです。
なんだろ、こりゃ、うまい。

昨日書いたように、今家にいろいろ酒が転がってるんですよね。
開栓していない4合瓶が6本、普段酒をほとんど飲まない私にとって、
この量は異常ともいえるストック量。
なので、今回の「酔いどれ日記」はあまりやりたくなかったんですが、
「私」より「公」をとりまして、泣く泣く買って帰ったんですが、買ってよかった。

で・・・
「あらばしり」が本当においしかったことを記念してというわけではありませんが、
今回は特別に残雪を使った「雪割酒」を試みます。
(残雪って・・・飲んでも大丈夫ですかねぇ?)
この日のために、日曜日に降った雪(積雪約7センチ)を家の影に隠していたのであります。
・・・が、当然といえば当然なのですが、雪というよりは氷に・・・

いいですねぇ、風情あります。
「もぉー、超贅沢って感じー。」私が女子高生だったら、間違いなくこう言ってます
もっとも、私は女子高生には絶対になれませんが。
頑張って女子高生のコスプレしたとしても・・・話がそれてきましたので、もどしましょう。

雪(氷)で冷たくなったために、あの香りは影をひそめてしまいました。
しかしなんとも言えない趣を感じます。
家の裏で溶け残った残雪であるという事実を知らなければ、
この上ない粋な楽しみ方であります。

温度が下がったからでしょうか?
かなりシャープな口当たりに変わりました。
低温では甘味が押さえられますから、その効果でしょうかねぇ。
酸味も低めに仕上がっていますから・・・
あれれれれ、これうまいぞ!
純米らしからぬシャープさ。
口の中でガリガリッと残雪のささやき。
ベストマッチだわ。
雪が残っていない地方の方には楽しめない飲み方ですが、
今からまだまだ雪が降る可能性はありますので、
その時にお楽しみ下さい。

いやぁー、本当に粋な飲み方でした。雪割酒。
冷蔵庫がなかった時代は、山から氷を運んできて氷室に保存して、
涼が欲しい時に出して食べてたんですよね。
なんとなくそんな感じですか?
大名の気分です。
わっはっはっはっは。余は満足じゃ。
酔いが回って、気分が大きくなった酔っ払いはこんなこと言うんでしょうなぁ。

ダラダラ進めてきました「酔いどれ日記」ですが、
恒例のあの名言を発していません。
本当はあんな暴言は封印したいんですが、
酔いが回ってきているために理性が吹き飛んでしまっています。
なので、遠慮なく。
「飲んだら分かる。飲まなきゃ分からん!」
あと600本しかありません。
飲まなきゃ後悔・・・はしないか。来年の「大吟醸にごり」ありますものね、とちゃっかり宣伝^^(2回目)

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