28日の中秋の名月、十五夜お月さんで月見酒を楽しみにされていた方の多くは、
残念ながらその夢はかなわなかった方が多いことでしょう。
以前「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」なんて書きましたが、
この月、つまり9月はまさに月のための月なのです。
先日の日経新聞の「春秋」欄に面白い記事が載ってましたので、
引用しながらご紹介させていただきます。
しかし、雲に隠れた名月でも、どこかほの明るく見えるのを「無月」と呼んで尊ぶのが、この国のならい。
雨に降り込められて姿を見せない名月には「雨月」の名をつけて、その薄明かりの神秘的な風情を味わう。
十五夜がだめなら、その翌日の十六夜(いざよい)に、ためらいがちに出る月を待つのが風流の道。
十六夜が雨でも、次の夜の立待月(たちまちづき)に期待し、
それも姿を見せなければ、翌日はずっと居待月(いまちづき)。
さらに次の日は床に入ってからも月を待つ臥待月(ふしまちづき)、
そして名月から5日目には深更まで更待月(ふけまちづき)。
なんとも辛抱強く月を待つ。
(データソースは9月29日の日経新聞「春秋欄」)
いかがですか?これ?
私は久しぶりにミョクミョクしながら(意味不明)新聞を読みましたよ。
まぁ、なんとすばらしいじゃありませんか。
上の文章からすると、今日は十五夜の翌々日ですから、立待月(たちまちづき)になるんでしょうか。
中秋の名月での月見が楽しめなかった皆様、立待月を肴に清酒五橋で乾杯してください。
昨日あんな面白い記事を読んだ矢先ですが、
21号台風が通った後に大きな虹が出ていました。
私の心に訴えかけるような美しい虹だったものですから、ついパシャリと。
虹が大きすぎて全体が写ってませんがそれはご勘弁を。
最近なかなか虹を見る機会はありませんでしたが、いやぁ本当に美しい。
立待虹、居待虹、臥待虹、更待虹なんていう言葉はありませんが、辛抱強く虹を待てば、
またこんな虹に出会えるのでしょうか?