グルメ退国まっしぐら【618杯目】

先日テレビを見ていましたら、ある芸能人さんがトークをしていました。(変な表現)
彼は家にワインセラーを持っていて、300~400本!ほどのワインを所有されているのだとか。
一見このワイン通のような彼は、ワインを飲むときはラッパ飲みなんですって。
「どうせ飲むならグラスに移す必要がない」というのが彼の言い分です。

少し前までグルメ大国と自称していた日本国にあって、
今現在はすっかりグルメ退国化している事実がここにあるのであります。

ワインをグラスに移すのには当然理由があります。
ラッパのみは行儀が悪いとか、
お洒落なグラスで格好よく飲みたいとか、そんな単純な話ではありません。
ラッパ飲みではまずワインの香りがかげません。
ワインの色が見えません。
透度が見えません。
ワインの種類に応じてグラスが違っているのは全てこれらを確認するためです。

グラスに注ぐ前にデカンタに移すこともあります。
これにだって、空気に触れさせてワインを生き返らせたり、
古いワインにはオリがあることがありますので、デカンタに移す際にオリを取り除いたり、
ちゃんとした理由があるんです。

前述した彼が買うようなワインはおそらく有名で高価なワインでしょうから、
かなりのビンテージものがあるのではないかと推測されます。
ラッパ飲みでオリまで飲んで、「何だこのワイン?ゴミが入ってる!」なんて思ったりするかもしれません。
そんな彼がテレビで「この前@@のワインを飲んだらゴミが入ってた。」なんて発言しちゃったら、
そこのワインメーカーは打撃受けちゃったりするんでしょうか?
いい迷惑です。

バブル全盛の頃は美食の名のもとに、
おいしいもの(というよりただ値段が高いもの)がひたすら求められていました。
金余りの「ニッポンジン」たちは、上述した彼のような行動をしていたものも少なくないのではないでしょうか?
本当の味でなく、見せ掛けの味にお金を払っていたんですね。

その証拠(?)に今はひたすら安いものを捜し求めるではないですか。(そうでない人ももちろんいます)
味でものを求めていなかった証拠です。(立件できるほどの証拠ではないです)
ここ最近、発泡酒の出荷量が減っています。
あの栄華を極めた発泡酒がです。
その理由は増税だといわれています。
1本当たり10円の値上げ。→売上減少。
で、どこに行くかといえば、焼酎と酎ハイです。
理由は?
安いから・・・

確かに酎ハイって安いですよね。
水より安いんですもの。

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