蔵仕事はきついんです【173杯目】

いよいよ明日は今年3本目の大吟醸の仕込みです。(留添え)
明日も例によってお手伝いに行ってまいりますが、
前回ちょっとした失敗をしたものですから今晩は気合が入っているんです。
前回は午前5時半から蒸し米の掘り起こしと放冷の作業を行う予定でして、
5時25分くらいに蔵に入ったわけです。
そしたら、始まっちゃってるじゃないですか、作業が!!
「ゲゲゲッ!遅刻したか?」と思いながら時計を見てもやっぱり5時半前。
計算どおりに全てが進まないのが仕込みなんだなと感じたわけです。
というわけで私は明日は5時15分に蔵にいく予定です。
ニワトリよりも早く、新聞配達よりも早く、しかし、蔵人よりは遅く・・・。
本当に蔵人の仕事ってハードですねぇ。

そういえば蔵人の辛さを詠ったものが幾つかあります。
ジャンルとして短歌だったのか狂歌だったのか都都逸だったのか、それさえも把握しておりませんが、
「蔵人は非常に辛い仕事をしている。乞食の方がまだましだ。乞食には寝る時間もあるし、楽もしている。」
といった内容のものが一番記憶に残っています。
全部を覚えていませんのできちんとした形でご紹介できないのが残念です。
また機会がございましたらご紹介いたします。(ネタつなぎに)

この時の時代背景なども把握しておりませんが、
私が子どもの頃でさえ乞食というステータスの方たちは敬遠される風潮がありました。
それよりもはるか昔(100年くらい?)の時代の乞食は、
蔑まされるようなステータスであったかもしれません。
それなのに乞食のほうがまだましというくらいですから、
蔵人の辛さは推して知るべしです。

そういえば、杜氏をはじめ蔵人の数は年々減少傾向にあるようですが、
ホームレス(乞食とはカテゴリーが違うかもしれませんが)の方たちは増加傾向にあるようです。
蔵の仕事が辛くて逃げ出した人たちがホームレスになったわけではないでしょうが、
最近の蔵は機械化も福利厚生関係も進んで、乞食よりははるかに待遇も良くなっているようです。
(乞食と比較すると蔵人に怒られそうなので、この辺でやめときます)

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