時代にアンマッチが大吟醸造り?【170杯目】

明日は今年2本目の大吟醸の仕込みです。
例年は1月に2本だけ仕込んでいたんですが
、昨年から「大吟醸にごり酒」の販売を開始したものですから、
大吟醸の仕込みが3本になったというわけです。
華やかな香りと水のごとき舌触り、
他の酒を寄せつけない圧倒的な存在感のある大吟醸ですが、やっぱり造るほうは大変です。
明日も例によって朝5時半頃から蒸米を掘り出す作業が行われます。
またまた私も手伝い(邪魔)にいきますが、蔵人たちは4時から蒸す準備をしているわけですから本当に大変。

効率化やら、機械化やらが今の時代にマッチしているんでしょうが、大吟醸造りは全く逆です。
米洗いから麹造り、放冷と全て手造り。
消費者の皆さんはこんな苦労は知らなくても良いのかもしれませんが、
機械で作った大量仕込みの吟醸パックと同じカテゴリーの酒に属するって少し悔しい気がします。
しかもネームバリューは大手メーカーさんのほうが高いわけですから、
「同じ吟醸酒でどうしてこんなに値段が違うのー?しかも五橋なんて聞いたこともないしー。」なんて会話もされているのかもしれません。

手塩にかけて育てた肉牛なども出荷される時は生産者の感動はひとしおでしょうが、
ブロイラーのごとく狭い小屋に閉じ込めて育てた肉牛なら感傷的にもならないでしょう。
同じことですよね。

蔵人の想いがこもった酒と、機械で作った酒。
本当においしい酒はどっちなんでしょうか?

 

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