僭越ながら呑み切りを語る【62杯目】

下でお約束したとおり、今日は呑み切りについて、ちょっとご紹介いたします。
まず、呑み切りと言う言葉ですが、
これはタンクから酒を出すところ(呑み口)を開ける(切る)というところから呑み切りといいます。
タンクの呑みの写真をご用意すれば一番分かりやすいのですが、不手際です。
申し訳ありません。

冬に仕込まれた酒は春、夏を越して熟成していきますが、
この熟成具合を呑み切りで確かめるわけです。
もっとも昔は、貯蔵方法(タンク設備、理論など)も完成されておらず、
貯蔵中に腐蔵したりしたこともあったようで、
その腐造の有無を確かめるというのが本来の意味かもしれません。
最近ではそういう事例(腐造)はほとんどないようです。

昔はこの呑み切りは酒蔵の行事として、
かなりの位置付けがあったようです。
呑み切りの結果、順調に酒が熟成していることを確認して、
盛大な酒宴が行われたりもしたようです。
支離滅裂な説明で分かりにくいかもしれませんが、大体こういった感じの行事です。

「酒の味を利くのが仕事ってっていいなぁ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
何十本と酒を利くのはかなり疲れます。疲れるというより舌がしびれてきます。
こんな状況で正確に各タンクの評価を下さなければならないというのは案外大変なことなんですよ。

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