1. TOP
  2. 蔵元だより

蔵元だより

蔵元だより

其の85 五橋受賞ラッシュ

230707title.jpg

 







 清酒の品質を評価するコンクールが国内外を問わず開催されています。わが国最大規模で最も権威がある清酒の品評会「全国新酒鑑評会」。毎年9000銘柄を超えるワインが出品され、世界で最も影響力のあるコンペティションとして知られている「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(以下、IWC)」。30回を超える実績を有し、民間最大級の規模で行われる「全国酒類コンクール」。いずれも全国の蔵元が自社製品の酒質を確認するための場として申し分ないコンクールです。
 今春、弊社の商品が前述した3つのコンクールにおいて、期待以上の好成績を残すこととなりましたので、ご紹介させていただきます。
 まずは平成22酒造年度全国新酒鑑評会(※酒造年度は7月~翌年6月)。全国規模で開催される唯一の公的な清酒鑑評会です。その開催趣旨は、「その年に製造された清酒を全国的な規模で調査・研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、もって清酒の品質向上に寄与すること」とされています。明治44年の第1回開催以来、今年で99回目を数えます。
 今年は全国から875点が出品され、金賞を受賞したのは244点。弊社は山口県のオリジナル酒米である「西都の雫」を原料米に醸した大吟醸「五橋 大吟醸 西都の雫」を出品して、金賞を受賞いたしました。
 今年からは原料米使用割合による出品区分が撤廃され、酒米の王者とも称される山田錦と同じ土俵で比較されることとなり、旧第Ⅰ部の規格での受賞は難しくなるだろうというのが一般的な見方だったようですが、その下馬評を覆しての金賞受賞は、杜氏をはじめ製造社員たちの大きな自信と励みになりました。
【※昨年までは出品部門が第Ⅰ部(山田錦以外の品種を単独使用、または山田錦の使用割合が原料の50%以下で併用して製造した清酒)と第Ⅱ部(山田錦を単独使用、または山田錦の使用割合が原料の50%を超えて他種と併用して製造した清酒)とに分かれていた。】
 次にIWC2011。「ワイン・チャレンジ」というくらいですから、本来はワインのコンクールです。最難関のワインの資格「マスター・オブ・ワイン」の称号の保有者を含め、第一線で活躍する400名近いワイン専門家が審査員として参加するという、とてつもない規模のコンクールです。
 そのコンクールに「SAKE部門」が設けられたのが2007年のこと。以後、わが国でも少しずつその認知度が高くなってきているようです。このことは2007年の出品点数が121蔵228銘柄であったのに対して、2011年は206蔵468銘柄と倍増していることからも窺えます。
 「SAKE部門」の審査は、日本はもちろん英国及び欧州各地より日本酒のサービス、販売等の経験が豊富な関係者により行われています。
 弊社は「吟醸酒・大吟醸酒」部門に「五橋 大吟醸 袋取り雫酒」を、純米酒部門に「五橋 純米酒木桶造り」を出品いたしまして、前者はゴールドメダル、後者はブロンズメダルを受賞しております。
【※「五橋 大吟醸 袋取り雫酒」は日本名門酒会オリジナル商品のため、日本名門酒会加盟店様以外ではお取り扱いしておりません】
 そして「全国酒類コンクール」。この会は「日本全国の銘酒の優れた個性や長所とその真価を公正に評価し、顕彰して広く国内外に紹介する事」をその目的としています。審査員には大学、その他の研究機関の醸造・醗酵部門の専門家、国税庁鑑定官出身者等の実績ある専門家が務めています。
 このコンクールでは「純米酒」部門に「五橋 純米酒木桶造り」を出品し、第2位の高評価をいただいております。
 国内外を問わず、弊社の商品が高い評価をいただけたことは大変うれしく思っております。製造社員たちが昼夜を問わず全霊を傾けて醸す大吟醸、2006年から取り組みを始めた伝統的な木桶仕込みの純米酒。
 この両者を単純に比較することはできませんが、大雑把にいえば酒質は対極にあると言えるのではないでしょうか。技術の粋を集めて醸し、華やかな香りと繊細な口当たりを有する、芸術的とも称される大吟醸。一言で表現するならば美味い酒。
 木桶造りの方は、木桶に由来する木香をかすかに感じさせながらも、全体的には穏やかな香り。酸味、甘味、苦味、旨味などが溶け込んだ複雑味を特徴としています。肴と一緒にぬる燗でちびり。大衆的であるからこそ、飲み飽きしない、旨い酒だといわれたいのです。
 「美味い酒」も「旨い酒」も、どちらも五橋自信の逸品。国内外での高い評価をいただいた酒質。今度は皆様のご自慢の舌でお確かめください。
 以上、各コンクールの概要と受賞結果を簡単にご紹介させていただきました。
 

0707title2.jpg

 

 「西都の雫(さいとのしずく)」は、幻の米「穀良都(こくりょうみやこ)」を母方に「西海222号」を父方に山口県の農業試験場で交配・選抜して生まれた山口県オリジナルの酒米です。
 1997年に「穀良都」と「西海222号」とで人工交配、2000年に系統選抜を行った結果、倒伏しにくく品質の高い6系統が選抜されました。2003年には弊社で実践レベルの試験醸造を行い、酒造適性の高さが確認されたことで、2004年に「西都の雫」の名で品種登録出願がされました。以降、山口県のオリジナル酒米として県下の多くの醸造元で使用されています。
 「西都の雫」の命名の由来は、この米の母親である「穀良都」が山口市で育成されたこと、新品種を生んだ山口県農業試験場の所在地が山口市であることから、山口市にちなんだ名前にしようとの想いでまず「西都」というキーワードが挙がりました。(山口市が「西の京」といわれていることから「西の都」→「西都」)次に、この「西都」に淡麗でキレのよい酒のイメージを連想させる「雫」を加え、「西都の雫」となったのです。
 今年の全国新酒鑑評会で「西都の雫」は「山田錦」にも劣らない酒米であることが証明されました。酒造適性の高いこの米は、弊社では「五橋 大吟醸 西都の雫」だけでなく、「五橋 純米吟醸 西都の雫」と「五橋 純米酒木桶造り」等の原料米として使用しています。
 山口県オリジナル酒米で醸す、山口県の地酒。本物のMADE IN 山口をお試しください。

0707title3.jpg



 


  五橋の名が全国的に知られるようになったのは、昭和22年開催の全国新酒鑑評会において全国1位(当時は1位、2位、3位と順位を決めていた。金賞酒または入賞酒という評価に変わったのは、昭和30酒造年度全国新酒鑑評会から)になったことがきっかけです。硬水仕込みが主流の当時にあって、軟水仕込みでの全国1位が、五橋の技術力の高さを知らしめることとなりました。
 以来、鑑評会では安定した高い評価をいただいてまいりました。特に直近の10年間で見てみると、五橋の金賞受賞率は70%(10回中7回金賞受賞)で、入賞率で見てみると100%(10年連続入賞)となっております。
 この成績は山口県の中では突出しており、全国的に見ても遜色のない、誇れる記録であると考えております。
 こうした高い評価をいただいていることにより、私たちは自社商品を自信を持ってお薦めすることができるのです。

0707title4.jpg

 

バックナンバー

五橋 -GOKYO-

五橋とは

五橋製造工程

トラタン村

樽OK

五橋ブログ

蔵元見学

イベント情報

メディア掲載歴

蔵元だより