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其の82  「山口県の地酒」であることにこだわるからこそ~五橋の原料米は全量山口県産~

1980年代にイタリアで起こったスローフード運動。わが国でも一時期「スローフード」の言葉がメディアを席巻し、一大スローフードブームが起こりました。しかし、時の経過とともにその言葉は廃れ、今はほとんど聞くことはありません。

今さらではありますが、当時流行したスローフードが提唱した三つの柱を見てみましょう。

①そのままでは消えてしまいそうな郷土料理や質の良い酒を守る。
②良質の農産物を提供してくれる生産者を守る。
③子どもを含めた消費者全体に食の教育(食育)を行う。

 この3つを見てみると、スローフードの概念は、そう難しいことではありません。当たり前のことを当たり前に行えば、スローフードが実践できそうです。だからあえて口に出して「スローフード」と言わなくなったのかもしれません。とはいえ、これに呼応するかのように「地産地消」の動きが活発化したのを見ると、「スローフード」が「食」への意識を高めるきっかけになったのは間違いないでしょう。

 突然ですが、「地酒」という言葉からどんなお酒を連想されるでしょうか。おそらくはその地でしか飲めないお酒、あるいは地方で醸されているお酒。ほとんどの方がこんなイメージをお持ちなのではないでしょうか。しかし、例えば山口県で兵庫県産の酒米を、富士山の湧き水で、南部杜氏(岩手県の杜氏)が醸したお酒があったとしたら、これは山口県の地酒でしょうか。

 弊社では「山口県の地酒」であるために、原料米には全量山口県産米を使用しています。山口県には、兵庫県産のものにも劣ることのない品質の「山田錦」、山口県オリジナル酒米の「西都の雫」、伊勢神宮で発見された神の米とも称される「イセヒカリ」など、バラエティに富んだ原料米があります。県産の良質な米、地元錦川の清澄な水、地元出身の杜氏や蔵人たちで、地元に根ざした酒を造る。

 良いとこ取りで原料や技術をかき集めるのはどこの蔵でもできること。地酒であることはその個性を主張することなのです。山口県の蔵元にしかできない酒造りが必ずあるはずです。

 地元の米から醸される地酒は、地の料理にあうはず。食はその地の風土が育むものなのですから。その地の風土が、その地のフードにつながるのであれば、やはり食の基本は地産地消なのかもしれません。

  Gokyo won the GOLD award!  

全米日本酒歓評会が、8月17、18日の両日、ハワイ州ホノルル市で開催されました。聞きなれないイベントだと思いますが、2001年からスタートし、今年で十回を数えるイベントです。この歓評会が開催されることとなったきっかけと、その目的は、同会の開催要項にこう記されています。
 『全米日本酒歓評会は、海外流通の困難を克服なさっている蔵元の方々へ感謝と敬意を表し、米国に住む人々が良質の日本酒を理解する一助として2001年にスタートしました。』と。
 そして、その審査は『独立行政法人酒類総合研究所の指導の下』で行われ、『約300種の出品酒を香り、味、バランス、総合評価の4つのカテゴリーで審査』されるという本格的なもの。
 『歓』の文字のついたコンテストではありますが、中身は本格的で、米国で行われる日本酒コンテストの中では、最も権威のあるものではないでしょうか。
 その全米日本酒歓評会の純米酒部門で、見事「五橋 木桶造り純米酒」が金賞を受賞したのです。(純米酒部門はエントリー数94アイテム。うち金賞24アイテム、銀賞26アイテム)とここまでは、いわゆる公式発表の範囲でして、実はこの金賞受賞には後日談があります。
 出品酒一覧表と結果発表の載った冊子が届いた数日後に、事務局から「実はTOP3に入っていました」との連絡がありました。その連絡だけで社内は大騒ぎだったのですが、さらに後日、この歓評会の審査委員さんから純米酒部門全アイテムの中での第1位だったとのお話が。
 この歓評会は順位付けすることが目的ではありませんので、第1位というのは非公式の記録ということになるのでしょうが、4年前からの取り組みが実を結んだという事実を知らせていただけただけで、製造社員たちの励みになることでしょう。
 一年一年、年輪を重ねるように「五橋 木桶造り純米酒」の酒質が向上していくことをご期待いただきながら、金賞受賞のご報告をさせていただきます。

日本のクリスマスは山口発!
聖なる夜に金色の雪が降る

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 日本で初めてクリスマスの行事が行なわれたのは、山口市だとの記録が残っています。時は1552年、周防国山口において宣教師コメス・デ・トルレスらが日本人信徒を招いて降誕祭のミサ(礼拝)が行われたのが日本最初のクリスマスなのだそうです。
しかし、その後は江戸幕府のキリスト教弾圧の理由などから、ほとんど広まることはなく、明治期ごろになって少しずつその認知度が高まったのだとか。現在では誰もが心躍らせるクリスマス。そのクリスマスにとっておきのお酒をご紹介いたします。
クリスマスから連想されるお酒と言えば、シャンパンのイメージが強いのではないかと思いますが、そこは日本のクリスマス。日本のお酒で楽しもうではありませんか。
「発泡純米酒ねねゴールド」は、爽快な発泡感と、優しい甘味、心地よい酸味が調和した和製シャンパン。雪に見立てた金箔が華麗に漂う様が美しいゴージャスな一品です。聖夜にお奨め「発泡純米酒ねねゴールド」。
山口発のクリスマスは、山口のお酒でお楽しみください。

 

左党、垂涎のしぼりたて

 日本酒の楽しみ方で最も特徴的なのは、季節を感じながら楽しむことができるという点ではないでしょうか。それは日本酒が四季の移り変わりのある日本で生まれ育ったからにほかなりません。
 古来より、先人たちは雪月花など季節折々の風物を愛でてきたのでありましょう。そして、そこにはかならず酒がありました。これからの季節、待ちわびるのは初雪、正月、それともまだ遠い春の訪れでしょうか。
そんな今だからこそ楽しむことができるお酒があるのです。それが冬の風物詩「しぼりたて」。今年は五橋自信のしぼりたて三アイテムが登場です。
 まずは、すっかり冬の風物詩として定着した「初しぼり」。平成22年産の新米のみを原料米に醸し、瓶詰めするのは中垂れと呼ばれる、搾る途中の最もおいしいとされる部分だけ。この時期だからこそできる贅沢なしぼりたてです。

 次に、今年新登場の「純米吟醸原酒 西都の雫 しぼりたて」。山口県オリジナルの酒米である「西都の雫」を主原料に醸す純米吟醸は、華やかな吟醸香と力強くも甘やかな口当たりが特徴の酒質設計がなされています。

 そして、言わずと知れた「純米あらばしり」。いまや、米国向けの出荷が国内出荷を上回るまでになっています。時代を先取るニューヨーカーや、陽気なロスっ子達も搾りたての力強い風味を楽しんでいるのでありましょうか。

それぞれが個性豊かな酒質に仕上がることでしょう。しぼりたて三種の味比べも冬の新しい風物詩になりますように。

 

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