1. TOP
  2. 蔵元だより

蔵元だより

蔵元だより

其の9 ラベル

ラベルには情報がいっぱい

人の顔が千差万別であるように、酒のラベルもまた多様な顔を持っています。現在、日本酒の商品数は約4万種と言われていますから、それだけの顔(ラベル)が存在していることになります。  皆様のお手元にある日本酒の瓶を手にとって見て下さい。そこにはまず間違いなくラベルが貼られています。日常生活において、私達が初対面の人に自己紹介や名刺交換をするのと同様に、ラベルはその酒の存在をアピールしているのです。瓶の表側には、上から「肩貼り」「証紙」「胴張り」が貼られているのが一般的で、裏側には「裏貼り」が貼られていることもあります。  商品の顔とも言えるのが胴張りで、酒の内容を表すのが裏貼りです。ラベルはその色やデザインをアピールするだけのものではありません。酒に関する情報をぎっしり詰めこみ、皆様が酒を選ばれる際の道標となるものなのです。では、ラベルには実際どれだけの情報が詰まっているのでしょうか。幣社の一人気商品であります「錦上添花(きんじょうてんか)」のラベルを例にみてみましょう。  錦上添花には表に肩貼り、胴張りが貼られ、裏側には裏ラベルが貼られています。(写真①)まず肩貼りからみてみましょう。「周防岩国五橋」とありますから、五橋ブランドの酒だということが分かります。 次に胴張り(写真②)です。伊陸山田錦純米酒と記されている通り、伊陸地区で栽培された山田錦で醸された純米酒だということが読みとれます。錦上添花の名の由来は、酒米の最高品種といわれる山田錦の上に花を添える。最高のものをさらに飾るというところからきています。また、真中に書かれた錦上添花の文字、これは大分県日田市在住の書家、笹倉凌石先生(毎日書道展審査員)に書いて頂いたものです。商品の顔に相当する胴ラベルに対する思い入れは並みではありません。そして、裏貼り(写真③)ですが、酒の内容を記載した酒の履歴書とも言えるラベルです。裏貼りに書かれた内容をひとつずつ見てみましょう。  *特定名称...製法品質基準を示します。  *酒米...使用された酒米の品種です。  *産地...酒米の産地です。米作りに適した土地の米は、良い酒になることでしょう。  *酒米生産者...農家の方と蔵元との親密な関係が高品 質の酒米づくりにつながります。  *原材料...この酒は純米酒ですので、原材料は米と米麹です。  *容量...内容量を表します。  *精米歩合...米の精白度を表します。60%というのは、40%を糠として取り除いたということです。一般的には精米歩合が高いほどきれいな酒になると言われています。  *アルコール度...日本酒では15度以上16度未満のものが一般的です。  *日本酒度...酒の甘辛を示します。数値が+(プラス)であれば辛口、-(マイナス)であれば甘口と判断されます。+3~+5のこの酒は辛口と判断できます。  *杜氏...仕込みの最高責任者にして、卓越した匠の技を操る酒造職人です。  *おすすめの飲み方...飲用温度で味わいが変わる日本酒、お好みの温度を見つけるのも日本酒の楽しみ方の一つです。  *製造年月...瓶詰めした日、あるいは出荷される日が記載されています。  *商品説明...当該商品について簡単な説明が添えられています。  *社名...製造場の名称とその住所です。例として「錦上添花」のラベルを御紹介いたしましたが、もちろん、ラベルの形状や記載内容は多様なパターンが存在します。しかし、ラベル表示に関しては、酒税法により厳しく規定されていますので、偽りのない記載がされていると思って間違いありません。好みの顔(表ラベル)で選ぶも良し、履歴書(裏ラベル)で選ぶも良し。皆様が酒を選択される際のものさしとしてラベルを活用して下さい。もっとも、酒の好き嫌いを判断するのは皆様の舌ですが。ラベルで選び、舌で判断する。おいしい酒を上手に見つけて下さい。

バックナンバー

五橋 -GOKYO-

五橋とは

五橋製造工程

トラタン村

樽OK

五橋ブログ

蔵元見学

イベント情報

メディア掲載歴

蔵元だより