1. TOP
  2. 蔵元だより

蔵元だより

蔵元だより

其の65 旬を楽しむ~秋の味覚「秋刀魚」に燗酒はいかが?~

秋風が吹き始める頃になると、北海道方面から秋刀魚の群れが太平洋を南下してきます。今回は単純にお酒の話題ではありません。趣向を変えて秋の味覚「秋刀魚」について触れてみたいと思います。そして、この秋「秋刀魚」が皆様方の晩酌の酒肴になれば幸いです。 秋の味覚の代表格といえば、なんと言っても秋刀魚。漢字のとおり秋が旬の魚で、スマートで銀色に輝く魚体が刀を連想させます。秋刀魚は学名を「Cololabis Saira」といい、ダツ目・サンマ科・サンマ属に属する1年魚で40cm程度になります。

sanma.jpg

落語にも「目黒の秋刀魚」の演目で登場することから、いかにも古くから庶民に食されてきた感じのする秋刀魚ですが、一般的に食卓に上るようになったのは江戸末期と、歴史は案外浅いのです。というのも、秋刀魚の回遊しているのが比較的沖合のため、昔は効率的な漁法が無かったというのがその理由だとか。1700年頃に紀州で開発されたサイラ大網による漁法がしばらくして房総に技術移転され、脂ののった旬の秋刀魚が大量に江戸に送られるようになったことから、庶民の味覚として一気に広がったそうです。

秋刀魚の名の由来は魚体が細長いことによる「狭真魚(サマナ)」から転訛したという説。大漁祈願の供物「祭漁(サイラ)」から転じたという説。があります。「本朝食鑑」には「乃宇羅畿(ノイラギ)」、「和漢三才図会」には「佐伊羅(サイラ)」、「日本産物誌」には「青串魚(さんま)」、などさまざまな呼び名と標記方法があるようです。

夏目漱石の「吾輩は猫である」の中には主人公の猫が『三馬を盗んで』と書かれており、この標記は江戸時代から明治かけて使われていたそうです。そのほか「三摩」との標記もありますが、1898年ごろから「秋刀魚」の字があてられるようになったのだそうです。この時期に秋刀魚が多く食されるのはただ単に脂が乗っていておいしいというだけでなく、良質のタンパク質、話題のDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれており、ビタミンAは牛肉の12~16倍、貧血症状に効果のあるビタミンB12は鰯や鯵の3倍以上も含まれていると言われています。

秋刀魚の食べ方として、もっともポピュラーなのが丸ごと焼いて大根おろしで食べる方法でしょう。しかし、焼きすぎにご注意を。せっかくのDHAやEPAなどの栄養素が脂とともに落ちてしまうのです。もう1点、秋刀魚の塩焼きと大根おろしの食べ合わせは、胃の中でニトロソアミンという発がん性物質が合成される可能性があるそうで、レモン汁をかけてビタミンCを同時に摂取する方法がベストなのだとか。

秋刀魚目利きのポイント
 1、黒目の周りが透明で、澄んでいるのを選ぶ。赤っぽく濁った感じなのは避けましょう。
 2、口先が黄色い秋刀魚は、脂がのっている証拠です。
 3、背が青黒く光っていて、張りがあるものを選ぶ。
 4、腹は、銀白色で張りのあるのがよい。鮮度が落ちてくると柔らかくなります。
 5、スマートな物より、ずんぐりとした「太め」。
 6、尾のつけ根が黄色くなっているものを選ぶ。

kimoto2.jpg

これほどのすばらしい秋の味覚を放っておく手はありません。秋刀魚をさらにおいしくいただく方法があったのです。秋の気配を少しずつ感じる9月上旬。古より9月9日の長陽の節句を境に、日本酒の楽しみ方はひやから燗酒に移るのが慣わしとされてきました。秋の到来とともに脂が乗ってうまくなる秋刀魚と、夏を越し、秋上がりして調熟した日本酒。この組み合わせこそ秋の味覚のベストマッチです。旨みたっぷりの秋刀魚に負けない力強さを持つ酒は「五橋 生?純米酒」。40度のぬる燗でその旨さはさらに際立ちます。夏の暑さに疲れた胃にやさしい飲み方でもあります。旬の魚に旬の酒。これ以上の組み合わせがほかにありましょうか。

『さんま、さんま、さんま苦いか塩っぱいか。そが上に熱き涙をしたたらせてさんまを食ふは、いづこの里のならひぞや。』(秋刀魚の歌 佐藤春夫)なにやら郷愁さえも感じさせる寂しげな詩ではありますが、秋の訪れが郷愁を感じさせるのもまた事実。秋の夜長には秋刀魚を肴に、しみじみとぬる燗をかたむけてみるのはいかがでしょうか。

参考文献:
魚偏に遊ぶ  田中秀男 PMC出版
魚の名前   中村庸夫 東京書籍
旬を食べる12ヶ月  本多京子 家の光協会

発泡純米酒「ねね」に妹誕生 ~発泡性酒 のの発売~

nono-glass.jpg

爽快な発泡感と柔らかな甘さが人気の発泡純米酒「ねね」に妹が誕生しました。彼女の名前は「のの」。「ね」の次だから「の」という単純なネーミングではありますが、その味わいは単純ではありません。「ねね」をベースにシソ色素を加えることで、「ねね」の優しい口当たりそのままにシソの香味を感じさせ、見た目にも華やかなピンク色の発泡性のお酒になりました。(酒税法上では雑酒に分類されます)

グラスに注ぐと決め細やかな泡が立ち上がり、表面をクリーミーなままで覆います。そのコントラストがなんとも言えず美しく、飲むのを思わずためらってしまうほど。  「発泡性酒 のの」好評発売中です。まだお試しでない方は、ぜひ一度お試しください。

nono-osusume.jpg

発泡性酒 のの
原材料:米・米麹・シソ色素
アルコール分:6度未満
容量および価格:300ml詰 735円【税込み】

「五橋を楽しむ会」IN山口開催決定!

来る9月29日、山口市において「五橋を楽しむ会 IN 山口」を開催いたします(会場:ホテル松政 山口市湯田温泉)。地元岩国では「酒肴三昧(しゅこうざんまい)」の名の元に、こうしたイベントを行った実績はありますが、山口市では初めての試みとなります。 会で使われるお酒は、市販されている弊社の商品の多くをご提供する会になることはいうまでもありませんが、そのほかにも全国新酒鑑評会金賞受賞酒あり、非売品の秘蔵酒あり、米と米麹のみで造る本格甘酒あり(予定)と盛りだくさん。普段口にできないお酒もいろいろお楽しみいただくことができます。(食事は立食形式)

岩国の伝統的な郷土料理である岩国寿司の実演も行います。「実演」とありますが、これがただの寿司ではありません。別名「殿様寿司」ともいわれ、岩国藩主吉川公にも献上されていたという由緒正しいお寿司なのであります。一度に4~5升の米を使い、さまざまな具材と併せて型に入れて足で(!)踏み固める。そしてそれを一気に型から抜き取るという豪快なもの。豪快ながらその味は繊細そのもの。甘くやさしい口当たりが特徴の岩国寿司をご賞味ください。さらに会の後半では岩国太鼓の力強い演舞の予定もあり、内容も充実した会になる予定です。会費は5000円(税込)、定員150名となっております。定員に達し次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。(お問い合わせは弊社までお願いいたします)

米作り体験報告(カカシ作り、そうめん流し)

soumennagasi.jpg

日本人の主食でありながら、米のその生育過程は今の子ども達にはほとんど知られていません。「モノ」があふれている今だからこそ、体験する「コト」が必要なのです。「食」の重要性が叫ばれる今だからこそ、食育の重要性を考え、それを実践することが必要なのです。

taue0606.jpg

弊社では今年も「米作り体験」と銘打って、トラタン村のご協力のもと、親子による米作り体験を行っています。作付面積は1反3畝。作付け品種はイセヒカリ。食べておいしく、酒にしてもまたおいしいという奇跡の米です。田植え後は日照不足により、その生育不良が心配されましたが、梅雨明け後の好天により、順調な生育が確認されております。

6月4日の田植え体験、8月6日の生育状況の確認およびカカシ作り体験の様子を写真で簡単にご紹介させていただきます。

kakasi.jpg

次回、稲刈り体験は10月1日(予定)。病虫害、台風被害がないことを祈るばかりであります。

バックナンバー

五橋 -GOKYO-

五橋とは

五橋製造工程

トラタン村

樽OK

五橋ブログ

蔵元見学

イベント情報

メディア掲載歴

蔵元だより