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其の63 二日酔い~お酒が嫌いになる瞬間~

アルコールの摂取量が多すぎることで、肉体的、精神的に不快な症状が起こることがあります。飲んだあと、比較的早く起こるものがいわゆる「悪酔い」で、翌朝になってもまだその症状が残っている場合を「二日酔い」といいます。アルコールの摂取量が多すぎることで、肉体的、精神的に不快な症状が起こることがあります。飲んだあと、比較的早く起こるものがいわゆる「悪酔い」で、翌朝になってもまだその症状が残っている場合を「二日酔い」といいます。

血液中のアルコールは肝臓に運ばれて代謝されます。まずアルコール脱水素酵素で分解されてアセトアルデヒドになり、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素で分解されて酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水に分解されます。この代謝の過程でできるアセトアルデヒドは毒性が強く、酒を飲んで顔が赤くなるのも、頭が痛くなるのも、このアセトアルデヒドが主な原因です。残念ながら、日本人の半数以上はこのアセトアルデヒドを分解する能力が弱く、体内に残りやすいのです。悪酔いや二日酔いは、アセトアルデヒドの毒性、アルコールの脱水作用、エネルギー不足、低血糖などが複合して引き起こされるのです。

飲んだアルコールは主に胃と腸から吸収され、血中に入りますが、血中アルコール濃度が高まるにつれて酔いは深まります。血中アルコール濃度が0.05%を超えると酔い始めです。0.15%を超えると酩酊期(めいていき)で、いわゆる酔っ払った状態になります。0.3~0.4%になるともう泥酔状態。まともに立てなくなり、意識ももうろうとしてきます。さらに0.4~0.5%となると意識がなくなり、最悪の場合、急性中毒で死亡することもあります。(図、参照)酒宴を楽しむには、血中アルコール濃度が0.15%程度で抑えておくのが賢明のようです。

液中のアルコールは肝臓で処理されますが、体重60kgの平均的な日本人が1時間で処理出来るアルコール量は約6グラムといわれています。これは日本酒で0.3合に相当します。ですから、日本酒1合のアルコールを処理するのには約3時間かかる計算になります。1日の飲酒量を2合程度に抑えることで、アルコール分を翌朝に残さないようにすることができる(6時間で処理できる)といえます。ただし、アルコール処理能力には個人差があります。同量のアルコールを飲んでも、その処理能力によって差が生じますし、体の大きい人は血液も多いため血中アルコール濃度は低くなりますので、単純な計算だけで言い切れるものではありません。また、その日の健康状態によっても処理能力が違います。

あんなに好きなお酒なのに、もう二度と飲まないと心に誓う瞬間があります。脈打つようなひどい頭痛、世界が回っているかのような目まい、口は乾き、胸は焼け、吐き気が絶え間なく襲う。そう、二日酔いを感じるまさにその瞬間です。

二日酔いの代表的な症状といえば頭痛と吐き気です。これは肝臓の処理能力を超えるアルコールが摂取されたときに、処理しきれなかったアルコールやアセトアルデヒドが、血管を通って体内を循環する際に起こる体の拒絶反応だとされています。またアルコールの脱水作用により脳が収縮するために起こるともいわれています。そしてアルコールで麻痺した脳が回復していないため引き起こされる全身の脱力感。アルコールを分解するために大量に使われたビタミンB1。ビタミン不足が生じた結果、全身を覆いつくす倦怠感。経験した方でなければ理解できないほどの不快感です。

翌日に残るようなお酒の飲み方をしたのでは、酒宴の楽しみも半減してしまいます。次の「二日酔いしない飲酒量の計算式」を参考にしていただいて、二日酔いしない酒量を知っておかれてはいかがでしょうか。「酒は飲んでも飲まれるな」昔から言われ続けてきた言葉が身に染みるのであります。

二日酔いしないための飲酒量(ml)=15×体重(KG)×翌朝起きるまでの時間(H)÷酒のアルコール度数(%)×0.8

※血中アルコール濃度や、1時間で処理できるアルコール量等、ここで示した数値はあくまでも一般的な数値であり、個人差がありますので目安程度にお考えください。

(図)血中アルコール濃度と酩酊度
酩酊度(日本酒量) 血中AL濃度 症状
爽快期 0.02~0.04%(~1合) 気分爽やか
判断力減退 ほろ酔い期 0.05~0.10%(1~2合) 反応時間遅延、抑制除去、陽気
酩酊初期 0.11~0.15%(3合) 感情不安定、注意力減退
酩酊期 0.16~0.30%(4~6合) 平衡感覚麻痺、言語不明瞭、眠気
泥酔期 0.31~0.40%(7合~1升) 運動機能麻痺、意識混濁
昏睡期 0.41~0.50%(1升~) 昏睡、感覚麻痺、呼吸麻痺、死

悪酔い、二日酔いの新(?)常識

昔から事実であるかのように語り継がれてきたホントのようなウソの話。事実無根の悪行を続けていては、楽しい酒宴もつまらなくなったり、二日酔いを長引かせることになったりと良いことは一つもありません。間違った常識はきれいさっぱり忘れてください。これが悪酔い、二日酔いに対する認識の新(?)常識です。

1.チャンポンは悪酔いする? お酒をチャンポンすると悪酔いすると一般的にいわれていますが、チャンポンという行為それ自体が原因というわけではありません。お酒の種類が変わったり、2軒3軒とはしごしたりするとついつい飲みすぎ、飲酒の絶対量が多くなりがちです。つまり、悪酔いするのはアルコールの摂取量が増えるという、ごく単純な理由なのです。飲み過ぎなければ、たくさんの種類のお酒を楽しんでも悪酔いすることはありません。逆に言うと、飲酒量が多すぎれば、一種類のお酒だけを飲むのであっても悪酔いすることになります。

2.二日酔いには迎え酒がきく? 昔から、「二日酔いには迎え酒がきく」と言われています。確かに一時的に楽になることはあります(楽になったような気がする)が、二日酔いそのものを治すものではなく、二日酔いの症状を長引かせるだけのものでしかありません。それに、二日酔いの朝が休日であるならまだしも、平日であれば朝から飲酒なんてもってのほかです。いずれにしても、迎え酒のアルコールも分解しなくてはならない肝臓の負担を考えれば、迎え酒なんかで気を紛らわせるのではなく、おとなしく二日酔い用の薬を飲んだほうが良いようです。

3.かけつけ三杯は遅刻者の義務? 宴会などで遅れてきた人に、いわゆる「かけつけ三杯」を強いる光景が見受けられます。先に来ていた人に失礼だからと、あるいは一人だけ素面(しらふ)だとつまらないとの理由から、お詫びや罰の意味を込めて遅刻者が強いられることになるわけです。やはりこの行為も悪酔いを生む原因です。肝臓の処理できるアルコール量は決まっていますので、アルコールが急にたくさん入ると肝臓で処理しきれません。特に空腹状態で「かけつけ三杯」をすると、アルコールは胃腸で急速に吸収されて酔いが速く回りますので、せっかくの酒宴も悪酔いのために楽しめなくなるかもしれません。

大吟醸にごり酒発売~しぼりたてのあの感動をもう一度~

しんしんと降り積もる真白な雪を思わせる「五橋 大吟醸にごり酒」。その酒は凛とした蔵の中で生まれます。厳選された山田錦のみを原料米に、厳寒の時期に仕込まれた大吟醸酒は、その繊細さとにごり酒の荒々しさを併せ持つ。気品ある優雅な香りと、洗練された口当たりの奥にあるのは、搾りたてのあの感動。今年も売り切れ御免で超限定発売となります。ご予約締め切りは平成18年2月16日です。

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「五橋 大吟醸にごり酒」
原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
原料米:山田錦
精米歩合:50%
500ml詰 1,575円【税込】

日本酒ときどき「和らぎ水」

日本酒造組合中央会が提唱するのが、日本酒ときどき「和らぎ水」。「和らぎ水」とは、日本酒を飲む時にチェイサーとして飲む水のこと。水を飲むことで血中アルコール濃度を下げることができ、酔いの速度がゆっくりと緩やかになります。酔いを和らげる水、だから「和らぎ水」。

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「和らぎ水」の効果は酔いを和らげるだけではありません。合間に水を飲むことで、口の中をリフレッシュさせて舌の感覚を新たにする役目もあります。次の一杯をおいしくいただくために、あるいは違うお酒へ移るときのスイッチ切り替えに「和らぎ水」をお試し下さい。

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