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其の58 特別な日に特別なお酒を。屠蘇

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お正月のお酒といえばまずはお屠蘇ですが、正月に飲むお酒=お屠蘇は間違い。ちゃんと「お屠蘇」という飲み物があるのです。屠蘇(とそ)とは、一年間の邪気を払い無病息災、長寿を願って正月に飲む薬酒です。「屠蘇散(とそさん)」という生薬をお酒に浸したものがいわゆる「お屠蘇」です。


正月の屠蘇は屠蘇散の袋を井戸に吊し、それを元旦の朝に引き上げて酒で振り出し、一家で健康のために飲んで祝う伝統行事です。時代が変わって井戸が減少するにつれて、直接酒に浸すように変化してきました。そして今では屠蘇散自体が年末年始の家庭から消えかけているというのが現実です。最近のデータによると(図参照)、お正月に「お屠蘇」として飲まれているお酒のトップは圧倒的に日本酒で、「屠蘇散」を入れるといった本格的なものも1割ほど見受けられます。


そもそも屠蘇は中国三国時代の「魏」の名医であった「華陀(かだ)」による処方で、十数種の薬草を調合して酒に浸して飲んだのが始まりと言われています。現在その処方は色々あるようですが、一般的には山椒(さんしょう)・防風(ぼうふう)・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・肉桂(にっけい)などの生薬を配合したものが一般的のようです。これらを酒に浸して、その生薬成分と芳香を浸出させたものが広く伝えられています。華陀の作った屠蘇散には、劇薬の烏頭(うず=トリカブト)や下剤の大黄(だいおう)などが含まれていたようですが、現在の処方にはそのような作用の激しい生薬は含まれていません。


屠蘇散の効能を簡単に言えば、「胃腸を健やかにして、身体を温め、風邪の予防になる」というところでしょうか。旧暦正月は現在の暦では1月下旬に当たります。1年を通じて最も寒さ厳しく、風邪の流行する時期。効能はいわゆる風邪の諸症状にあっている。ちゃんとした意味があったようです。


「屠蘇」は「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという意味であり、正式には『屠蘇延命散』または『延寿屠蘇散』といいます。昔から、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、正月に祝いの膳には欠かせないものです。


正月に屠蘇を飲む習慣は中国では唐代に始まり、日本では平安初期に伝わり年中行事として行われていました。江戸時代には武家や一般の上流階級にも取り入れられるようになり、次第に民衆へと浸透して風習化したものだそうです。


元日に家族そろって「お屠蘇」を飲んで、「おせち」と「お雑煮」でお正月を祝う。そんな家庭は少なくなったのかもしれません。しかし最近は「古い」と敬遠されていた「和」が見直されているようで、お正月に着物を召す人が増えているようです。日本古来の良き風習を思い出し、家族みんなで「お屠蘇」でお正月を祝い、1年の健康を祈願するのも良いのではないでしょうか。「和」の心で「和」のふるまいを。「和魂和才」の精神で2005年のスタートにお屠蘇はいかがですか。


参考文献: 
月刊たる 2004年1月号
大極上日本酒の話 須磨公憲


「お屠蘇」の作り方と飲み方


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①お酒または味醂300ml程度を用意します。
②屠蘇散を浸します。(市販されています)
③生薬成分が溶け出すのを待ちます。
④袋を取り出して出来上がりです。


元旦の朝に一家揃って、「新年あけましておめでとうございます」の言葉を唱和した後に、大・中・小の三種の朱塗りの盃を用い、年少者から年長者へ飲み回すのがならわしとされています。お酒とともに若者の生気を「飲み盗る」という意味合いからだということだそうです。新年の健康と息災を祈願してお召し上がりください。


もっとも、お酒は20歳になってから。お正月は「無礼講」「お屠蘇気分」などといったお祭気分で羽目をはずしてしまいがちですが、未成年者の飲酒は法律で禁止されています。未成年者の飲酒をおすすめしているわけではありませんので念のため。

吉永相談役(元五橋杜氏)黄綬褒章受賞!

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先に発表された秋の叙勲で、弊社相談役(元五橋杜氏)の吉永達夫氏が黄綬褒章を受章いたしました。黄綬褒章は「一般勤労者、篤農家を対象に、業務上功労のあった人に国が与える褒賞」であり、吉永相談役の長年にわたる功績が評価され、今回の受賞の運びとなりました。

吉永相談役の経歴を簡単に列挙いたします。 昭和28年大津杜氏組合員として酒造りに従事する 昭和41年33歳の若さで杜氏になる数社の酒造場での経験を経て、 昭和51年酒井酒造㈱の杜氏に就任 平成7年大津杜氏組合長就任 平成16年酒井酒造㈱杜氏を引退、相談役に就任

この間、全国新酒鑑評会において数度の金賞を受賞。名実ともに名杜氏と称されてしかるべき功績を残しています。山口県出身の杜氏で黄綬褒章を受章したのはわずかに2名。1人は吉永相談役の先代の五橋杜氏、久次氏。そして今回の吉永相談役。弊社の杜氏2人が続いての叙勲なのであります。

特別な日に特別なお酒を。大吟醸はいかが?

平成16年も終わりが近づいてきました。年末のあわただしさを安らげるにはやっぱり心休まる日本酒が一番。ですが、年末年始という特別な時期にはいつもの日本酒ではなく、ちょっと贅沢な気分を味わうことができる大吟醸はいかがですか?1年間頑張った自分へのご褒美に飲むも良し、お世話になったあの人に贈るも良し、お正月のお屠蘇代わりに楽しむも良し。特別な日にぴったりの特別なお酒、大吟醸をご紹介いたします。

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五橋 大吟醸
杜氏が全霊をこめて醸す、酒という名の芸術品。繊細で気品ある吟醸香とやわらかくきれいな喉ごしが特徴。
原料米:山田錦(35%)
アルコール分:18度以上19度未満
容量:1800ml
価格:10,500円【税込】
300本限定です。
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五橋 大吟醸 錦帯五橋
第一印象に華やかな香りが心に響く。大吟醸特有の水のごとき舌触りと味わい深さはまさに手作りの一品。
原料米:山田錦(35%)
アルコール分:16度以上17度未満
容量:720ml
価格:5,250円【税込】
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五橋 純米大吟醸
甘美な印象の果実香が漂う。ふくらみのある旨みと甘味のある酸味が広がりコクが感じられる。
原料米:山田錦(45%)
アルコール分:15度以上16度未満
容量:720ml
価格:3,150円【税込】

初しぼりご予約受付開始

弊社の季節の風物詩、初しぼりの時期がやってまいりました。今年は10月25日に蔵入りし、仲間新杜氏の下で平成16酒造年度の仕込みが始まっています。今年も例年通り、平成16年産新米のみを使用した第1号の搾りたての、一番おいしいといわれる中垂れのみを搾ったその日に瓶詰めして、新鮮な風味そのままに搾ったその日にお届けいたします。(地域によりその日にお届けできないことがありますのでご了承ください) 蔵人も思わずうまいと唸る酒、平成16酒造年度「初しぼり」は12月7日発売(予定)です。(醪の経過により若干前後することがありますので、あらかじめご了承ください)

※ご予約いただいた本数だけ瓶詰めする完全予約商品です。ご予約はお早めに。 【ご予約締切日:平成16年12月2日】

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五橋 初しぼり
容量および価格:500ml詰 840円【税込】(化粧箱は別売りです)
原料米および精米歩合:日本晴(70%)【平成16年山口県産米使用】
アルコール分:19度以上20度未満

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