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蔵元だより

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其の56 日本酒の国の焼酎

今、焼酎がブームです。「血栓溶解作用がある」「カロリーが低い」「翌日に残らない」など、健康志向に後押しされる形で「第3次焼酎ブーム」と称されるまでになっています。14~15世紀頃に日本に伝来したとされる焼酎は、日本酒についで、我が国では2番目に古い歴史を持つ酒です。また、全47都道府県で製造されており、(日本酒は鹿児島県を除く46都道府県)国民酒ともいえる酒なのです。

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焼酎はもともと焼酒と書き、酎と書くようになったのは白酒(パイチュウ)、老酒(ラオチュウ)の発音から来たものだといわれます。焼(やく)は「加熱する」の意、酎は「濃い酒」「三度重ねて醸した酒」との意味です。つまり焼酎とは「加熱して濃縮した酒」のことだと言えます。焼酎についての最も古い記録は、1546年に日本を訪れたポルトガル人の報告記録の中にあります。そこに登場する焼酎はオラーカ(米から造った蒸留酒=米焼酎)。また国内の資料としては、鹿児島のある宮大工が「焼酎をふるまってくれない」と、神主への愚痴を書いた木簡が見つかったものが最古です。

乙類焼酎と甲類焼酎

酒税法によると焼酎とは、アルコール含有物を蒸留した酒類で、アルコール分が45度以下のもの(連続式蒸留機により蒸留したものについてはアルコール分が36度未満)をいい、乙類焼酎(本格焼酎)、甲類焼酎(ホワイトリカー)とに大別されます。

乙類焼酎とはアルコール含有物を単式蒸留機で蒸留したもので、アルコール度数が45度以下の焼酎をいいます。原料の持つ香味成分やその味わいが酒質に反映し、「味わい深い」「個性豊かな」焼酎となります。また、甲類焼酎とはアルコール含有物を連続式蒸留機で蒸留したもので36度未満の焼酎をいいます。連続して蒸留することで、香味成分や雑味等を効率よく除去し、ほぼ純粋なアルコールを得ることが可能になります。甲類焼酎は「無味無臭」で「クセのない」焼酎になります。

「甲」「乙」と表現すると、「甲」のほうが優れているかのような印象がありますが、この分類は1949年当時の酒税法の分類によるものです。当時は大量生産が可能な連続式蒸留のほうが、税収の面からみて国にとって有利な酒でした。そのため、連続式のほうを「甲」としたのだそうです。500年余の歴史をもち、伝統の製法を受け継いで造られてきた本格派の焼酎が「乙」と表示されることはマイナスイメージですから、このマイナスイメージを払拭するために、1971年から「本格焼酎」という表示を認められることとなりました。

常圧蒸留と減圧蒸留

焼酎を語る上で、常圧蒸留と減圧蒸留を抜きにしては語れません。ふつう平地の大気圧は1気圧で、これを常圧といいます。この常圧下では水は100℃で沸騰します。この常圧下でもろみを蒸留するのを常圧蒸留といい、この蒸留法で得られた焼酎が常圧蒸留酒です。この方法だと原料の特性が十分に抽出されるため、味ののった芳醇なコクのあるタイプの焼酎になります。また長期熟成による香味の向上が期待できます。原料の特性を生かせるのが常圧蒸留の長所なのですが、昨今の嗜好のソフト化に伴い、軽快な酒質の得られる減圧蒸留が主流になってきているようです。逆に、減圧が主流になってきたからこそ常圧が見直されてきていると見る向きもあるようです。

これに対し、真空ポンプで蒸留機内の空気を抜いて減圧し、低温でもろみを蒸留するのが減圧蒸留です。例えば、気圧が低い富士山頂は0.63気圧で、水は87.4℃で沸騰します。この原理の応用で、蒸留機内を減圧化すると、低い温度でもろみが沸騰するようになります。減圧下で蒸留すると、醪成分が熱で分解されることが少なく、雑味成分の少ないソフトな焼酎ができるのです。飲みやすい焼酎として評価される一方、原料特性が出にくいので物足りない面も指摘されます。また常圧製品に比べて減圧製品では、古酒にした時の熟成効果があがりにくく、楽しみ方という点からも幅がせまく、物足りないといえるかもしれません。

焼酎がブームになったきっかけは減圧蒸留により本来の癖がなくなり、飲みやすくなったことにあるといわれます。しかし芋、米、麦、酒粕、そばなど原料の多様性により、味の多様化の可能性がある酒類なのに、癖をなくすということはもったいないことだとはいえないでしょうか。原料特性を楽しむという焼酎の醍醐味が半減してしまいます。このことからすれば、原料特性が表れる常圧蒸留の乙類焼酎こそが焼酎ならではの味を楽しめるお酒だといえるのではないでしょうか?本格焼酎の肩書きを持ち、なおかつ伝統的な製法の焼酎がある。乙類焼酎の本当の楽しみは常圧焼酎の中にあるのかもしれません。

錦川は流れる。時代には流されない。

=酒粕取り焼酎錦川 6月1日発売=

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最近の粕取り焼酎もやはり、減圧蒸留のものが主流のようです。現代の食生活の大きな変化。それに伴い、焼酎も変化して行くというのは当然の成り行きです。しかし、伝統的な味は守っていかなければなりません。時代に流されてはならないものがあるのです。

酒粕取り焼酎「錦川」は、伝統的な製法で造った昔ながらの粕取り焼酎です。米の力強さを思わせる癖のある野趣、土の香りまでも溶かし込んだような穀物らしい朴訥な個性。伝統の製法が土と太陽、穀物の匂いを存分に焚き染め、奔放な野性味をそのままに甦らせました。

この錦川の中に流れる常圧蒸留ならではの「個性」、「存在感」、「自己主張」をどうぞお試しください。

※製造数量が極めて少なく大変ご迷惑をおかけいたします。品切れの際はご容赦ください。

日本の夏は、日本の酒で。

=五橋「ひや」発売開始=

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今年の夏も「ひや」で楽しみたい。「ひや」の人気の秘密はその力強い味わいにあります。「ひや」のあの濃醇さは、暑い夏にはややもすると重く感じらかもしれませんが、「ひや」ならではの楽しみ方があるのです。それが、大きな氷を浮かべてロック。

かつて風鈴の音で涼をとったように、グラスの中で氷が溶ける音に静かに耳を傾けてみる。そして「ひや」をゆっくり口にする・・・。ビールをグイッと飲み干す爽快感にも劣らない、なんともいえない涼が胸に染みわたるはず。 日本の夏は日本の酒で。五橋「ひや」は夏期(6月~9月)限定発売です。

真夏にしぼりたてを楽しむ

=今年の夏は一味違う!夏造り吟醸酒=

酒蔵の冬の風物詩といえば「しぼりたて」ですが、その「しぼりたて」を真夏にも楽しんでしまおう、というのが弊社の欲張りなところです。すっかり夏の風物詩となった感のある「五橋の夏造り」、今年は一味違います。

今年の夏造りは山田錦を50%まで精米した、大吟醸規格でご提案させていただきます。(昨年までは本醸造)真夏にしぼりたてを飲むことでさえ贅沢なのに、さらに大吟醸規格という、この贅沢さ。夏に楽しみたい生酒だからこそ、飛び切り新鮮な状態でお届けしたいというコンセプトで始まった「五橋の夏造り」。今年は過激なまでにグレードアップいたします。

6月4日に留添えを行い、6月下旬の上槽を予定しております。夏に仕込み、夏にしぼり、夏に飲む。夏造り吟醸酒。今年の夏もしぼりたてです。 7月1日~7月31日まで3000本限定で発売予定です。

「お父さんの日」は家族の日

=贈る私のほうがもらいたい 父の日用純米吟醸酒=

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6月20日の「父の日」のプレゼントはもうお決まりですか?せっかくのプレゼントはありきたりのものじゃつまらない。贈る本人が「こんなに良いものなら私の方がもらいたい」そんな気持ちになるものでなければせっかくの思いも半減してしまいます。

五橋純米吟醸は厳選された山田錦を55%まで磨き、大切に醸したこだわりの一品です。ラベルには心なごむ川柳風のコピー入り。パッケージは「父」のロゴをリボンに模した、しゃれっ気たっぷりのデザイン。「お父さんの日」は家族の日。良い子と良い父が良いお酒を囲む、家族の団欒。今年の父の日は「私の方がもらいたい」お酒で決まりです。

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