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蔵元だより

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其の55 新・純米酒元年

平成15年10月31日に「清酒の製法品質表示基準」(以下、製法品質表示基準)の一部が変更され、平成16年1月1日から適用されることとなりました。「製法品質表示基準」とは平成元年11月に定められた基準で、消費者が商品選択をする際の客観的判断ができるようなルールが定められています。

具体的には、①吟醸酒、純米酒、本醸造酒といった特定名称を表示する場合の基準を定めるとともに、全ての清酒について、②清酒の容器等に表示しなければならない事項の基準、③清酒の容器等に任意に表示できる事項の基準、④清酒の容器等に表示してはならない事項の基準、が定められています。

しかし、「製法品質表示基準」が定められてから、すでに14年もの時が経過しています。この間の製造技術の進歩は従来の基準だけではカバーできない状況を生み出しました。例えば、いわゆる「米だけの酒」の誕生です。これは、純米酒の製法品質の要件である「精米歩合70%以下」あるいは「農産物検査法による3等以上の格付け」に該当していませんから、「製法品質表示基準」によれば「普通酒」の範疇に入るわけです。しかし、正規の「純米酒」と普通酒に該当する「米だけの酒」の内容の違いは、消費者にとっては分かりにくく、混同されていたというのが現実です。そこで消費者利益に資するという観点から、一部改正されることとなったのです。主な改正点に焦点を当ててみてみましょう。

特定名称の清酒の製法品質の要件
①純米酒の製法品質の要件から「精米歩合70%以下」を削除。
②特定名称の清酒の製法品質の要件に「こうじ米の使用割合15%以上」を追加。
精米歩合表示の義務化
特定名称酒について、原材料名表示の近接する場所に精米歩合を表示することの義務付け。

表示禁止事項(図参照)特定名称酒以外の清酒の容器または包装には、「特定名称に類似する用語」を表示してはならない。ただし、こ  の用語の表示に近接する場所に、特定名称の清酒に該当しないことが明確に分かる説明表示がされている場合には「特定名称に類似  する用語」が表示できることとされています。以上3点が今回の主な改正点で、これをふまえて特定名称酒の製法品質の要件をまとめると 次のようになります。

・精米歩合は70%以下であること(純米酒に関しては精米歩合の制限は撤廃)
・麹歩合が15%以上であること(麹歩合;白米重量に対する麹重量)
・醸造アルコールの添加量は白米重量の10%以下であること。(純米酒はアルコール添加不可)
・特定名称酒に使用する白米は、農産物検査法によって3等以上に格付けされた玄米またはこれに相当する玄米を精米したもの
・特別純米酒および特別本醸造は精米歩合が60%以上であっても、特別な製造方法によるものであれば、「特別」の表示が可能(要説明表示)

以上の5点をクリアすれば特定名称酒として名乗ることができます。またアルコール添加の有無と精米歩合による特定名称表示の関係は、下表の通りです。

今回の改正は純米酒の製法品質の要件に該当しない「米だけの酒」が生んだ市場の混乱に端を発したものだったと思われます。そのため、特定名称酒は麹歩合15%以上というくくりができたものの、精米歩合のくくりは純米酒だけにとどまっています。 しかしこのことにより、今まで純米酒に該当しなかった商品が、新要件により新しいタイプの純米酒として誕生することも予想されます。平成16年は新・純米酒元年!本物の「米だけの酒」から目がはなせそうにありません。(米・米こうじ及び水を原料として製造した清酒については平成16年3月31日、その他の清酒については平成16年6月30日までの間は猶予期間として、これまでの表示基準の適用が可能となっております。)

アルコール添加なし 精米歩合 アルコール添加あり
純米大吟醸 50%以下 大吟醸
純米吟醸 特別純米酒 60%以下 吟醸 特別本醸造
純米酒 70%以下 本醸造
純米酒 70%超 普通酒

=五橋 純米酒ラインナップ=

米にこだわってきた弊社が造ってきた純米酒の商品は、気がつけば14種類を数えるまでになりました(限定流通商品含めず)。 米の種類や造りによってその味わいはさまざまです。新・純米酒元年の今年。いろいろなタイプの「米だけの酒」をお楽しみください。

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純米大吟醸 純米吟醸錦
上添花
純米吟醸生酒 純米吟醸古酒
壺中日月
junmai_thumb.jpg roman_thumb.jpg hakuten_thumb.jpg suou_thumb.jpg
普通純米 長州浪漫 白鴎天 周防豊穣
haruru_thumb.jpg komegensyu_thumb.jpg tomonomai_thumb.jpg yamaden-junmai_thumb.jpg
晴るる 純米原酒 友の舞 山口伝説
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花ならつぼみ SHUAWA

吟醸酒「花よりもなほ」リニューアル

山田錦を50%まで磨き上げた、大吟醸規格の吟醸酒「花よりもなほ」が装い新たにリニューアル。軽快で柔らかな口あたりは今から迎える花見の時期にぴったりのお酒。

「花より団子」は去年まで。今年の花見は「花よりもなほ」で決まりです。

風さそう 花よりもなほ 我もまた 春の名残を いかにとかせん

(風が花を散らしてしまうのをどうすることもできないように、私もまた自分自身をどうすることもできないものだ。)「花よりもなほ」のおいしさにどうすることもなく酔いしれてください。

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吟醸酒花よりもなほ
720ml詰
1,890円(税込)
平成16年3月10日発売開始

殿様が飲んだ酒?極上諸白

「極上諸白」は江戸時代の文献をもとに、当時一番贅沢であったと思われるものを再現した酒です。当時の酒は現代のものと比べて麹の使用量が多く、仕込みに使う水の量が少ないため、魅惑的な琥珀色と甘く濃醇な味わいを特徴としていました。錦帯橋架け替え工事完成記念として本数限定でお届けいたします。岩国藩主吉川公もこのような清酒を飲まれたのではないか、そんな想像をめぐらしながらどうぞお試しください。

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純米酒 極上諸白
500ml詰
840円(税込)
平成16年3月15日250本限定発売

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