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其の40 スローフード その1

スローフード

スローフードという言葉があります。言葉だけからはファーストフードの反対語だろうということは容易に想像がつきますが、はたしてスローフードとは?単純に見えてこれが単純ではないのです。

このスローフードという概念はイタリアで起こりました。現代人の生活が「いつでもどこでも同じ味(質)」というファーストフード的概念に束縛されていることに疑問を投げかけ、ファーストフード(的)の没個性化から脱却しようというのがおおまかな概念のようです。きっかけは1986年に大手ファーストフード店が首都ローマに出店したことです。アメリカ型ビジネスがなだれ込むことの驚異と、「マンマの手料理こそ世界一」という食に対して保守的なお国柄であることがあいまって、反対運動が起こり、やがてスローフード協会が発足される(1989年)に至ります。

具体的には①消えていきつつある郷土料理や質の良い食品を守ること、②質の良い素材を提供してくれる小生産者を守ること、③子ども達を含めた消費者全体に味の教育を進めていくこと。これらが活動の軸になっているようです。

大量消費を目指した大量生産の構造は、機械化により簡単に実現できます。しかし伝統的に受け継がれてきたものは。一度途絶えてしまうとその復活は困難でしょう。良いものを守り、良いものを育て、良いものを伝える。人間の生命にもっとも影響を与える「食」について、私たちが見失っていたもの。それを思い起こさせてくれるのがスローフードなのかもしれません。

スローフード宣言(抜粋)

1989年パリのオペラ・コミックにてスローフード宣言が発表されました。次にスローフード宣言(抜粋)をご紹介いたします。 『われわれの世紀は工業文明の下に発達し、まず最初に自動車を作ることで生活の形を作ってきました。われわれ皆がスピードに束縛され(略)「ファーストライフ」という共通のウイルスに感染しているのです。今こそホモ・サピエンスはこの滅亡の危機へ向けて突き進もうとするスピードから自らを解放しなければなりません。(略)われわれの反撃は「スローフードな食卓」から始めるべきでありましょう。ぜひ、郷土料理の風味と豊かさを再発見し、かつファーストフードの没個性化を無効にしようではありませんか。生産者の名の下に、ファーストフードは私たちの生き方を変え、環境と私たちを取り巻く景色を脅かしているのです。ならば、スローフードこそは今唯一の、そして真の前衛的解答なのです。(略)スローフードはよりよい未来を約束します』

このような宣言で、スローフード協会のシンボルマークであるカタツムリのように、少しずつスローな生活に変えていこうではないかと提案しています。新しい年を迎えるこのときに、ファーストライフを見直し、「スロー」について考えてみるのはいかがでしょうか?

今しか飲めないしぼりたてを ~しぼりたて・大吟醸にごり酒発売~

蔵入りが秋の到来を告げ、初しぼりが冬を伝える。厳冬に吟醸が仕込まれ、皆造(かいぞう)の頃、春を迎える。寒造りの良さは酒質の良し悪しへの影響のみならず、季節を感じられるところにもあるのではないでしょうか?

そんな季節を感じられる商品が続々登場いたします。まず1月21日には本醸造のしぼりたてが、翌2月14日には大吟醸にごり酒が発売となります。今この時期にしか味わうことの出来ないしぼりたてというのは、スローフード的な商品といえるのではないでしょうか?いつでも口に出来るお酒はとりあえず冷蔵庫に置いといて、じっくりと季節の風物詩をお楽しみください。 ※皆造・・・その年度の清酒醪の上槽を全て完了すること

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