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其の37 山口県の酒 その3

山口県の地酒

「地酒」という言葉があります。一般的には大手メーカー以外の酒をさすようで、特別な定義はされていないというのが現実です。手元の辞書には「その地でできる酒」とあり、これでは大手メーカーを含む全ての酒が地酒にあてはまってしまいます。地酒、特に山口県の地酒とはどういう酒をいうのでしょう。

「地酒」という言葉からは、「地方の酒」、「地元の酒」などの言葉が連想でき、地酒に対する漠然としたイメージは浮かんできます。しかし「地方の酒」では主体が変われば全てが地方となり、全てが地酒になってしまいます。また「中央に対する地方」と理解すれば、東京以外の酒全てが地酒になってしまいます。同様に、「地元の酒」でも全国全ての酒が地酒に該当してしまいます。「地酒」を言葉から理解しようとするのは案外難しいようです。

「地酒」に対して抱いているイメージから地酒の本質はつかめないでしょうか。地酒をイメージするときになにやら懐かしいような、温かいようなそんな感覚を受けないでしょうか。例えば旅先で飲んだあのお酒、例えば郷里でよく見かけたあのお酒。いつでもどこでも手に入る大手メーカーの商品からはこういうイメージはわかないでしょう。地酒とはその地(県)特有の酒であって、その地に根ざした酒なのです。

「山口県の地酒」であるためには、山口県に根ざしていなければ本当の意味での山口県の地酒とはいえないでしょう。例えば山口県の酒造場で新潟の米を使い、兵庫の宮水を使い、東北の南部杜氏が酒を醸す。これは山口県の地酒でしょうか?ただ山口県で造ったというだけでは地酒にはなり得ないでしょう。山口県の米、山口県の水、山口県出身の杜氏が醸した酒、これこそが山口県の地酒と名乗ることができるのです。

「地酒」とは地に根ざした酒をいいます。だからこそ郷土に根ざした食文化に合い、ふるさと自慢に地酒が話題になるのでしょう。地元にこだわる姿勢はおそらく酒質にも表れます。地酒はこだわりの酒。こだわりの酒の味はいかがですか?

山口県の米、穀良都とイセヒカリ

山口県には他県に誇れるほど優秀な酒造用米があります。穀良都(こくりょうみやこ)とイセヒカリ。山口県が育んだ米です。  穀良都は明治中期に山口県で誕生しました。昭和天皇即位の際には献穀米になったほどの由緒正しい米です。また昭和初期に出版された酒造解説書「酒造製造精義」の中では山田穂(山田錦の一代前)や亀の尾などと同列で優秀な米として評価されていたほどの米ですから、その酒造適性はお墨付きです。しかし、背が高く育てにくい上、収量の多くない穀良都はいつしかその姿を消すことになりました。そして再び平成の世に目醒めた穀良都、新しい伝説が始まります。

イセヒカリは平成元年に伊勢神宮の神田で発見され、以後山口県で純系化された米です。平成8年に「イセヒカリ」と命名されたこの米の最大の特徴は、食味値が抜群に高いということです。また、蛋白含有量が低く(蛋白質は酒の雑味の原因とされます)きれいな酒質の酒造りの可能性を秘めています。一般に酒造用米は食べておいしくないとされますが、イセヒカリに関しては「食べておいしく、(酒で)飲んでおいしい」。神田で発見されただけに神がかり的な何かを感じさせる米です。

以上のように山口県には個性ある米があります。そしてこの個性ある米からは特徴ある酒が醸されます。穀良都で醸す「長州浪漫」とイセヒカリで醸す「周防豊穣」山口県で醸す山口県の酒、ぜひお試しください。

長州浪漫
1800ml/2900円(税別) 720ml/1450円(税別)
周防豊穣
1800ml/2300円(税別) 720ml/1150円(税別)

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