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其の24 秋のお燗酒

燗酒は重陽の節句から

暦の上では秋というものの...などと始めるとあまりにもありきたりですが、まだまだ暑い秋がやって来ました。しかし朝晩は大分すごしやすくなったようです。晩が涼しくなったということは、そう燗酒の季節到来です。

古くからのしきたりでも9月9日の重陽の節句から3月3日の桃の節句までは燗酒を楽しむのが本式だとされています。燗酒は古くは煖酒(煖は暖の本字)と書き、文字通り温める酒です。この「かん」という意味は熱からず冷たからず、その間であるということのようです。

燗酒は平安時代にはすでに登場しており、その歴史はかなり古いものです。食文化や生活習慣が激変した千年以上もの間、すたれることなく平成の世まで続いてきた燗酒は紛れもなく日本の伝統文化です。 季節の移り変わりが感じにくくなっている昨今、こんな時代だからこそ自ら季節感を演出できる燗酒で秋の到来を感じてみたいものですね。

燗に向く酒

燗の季節を迎えたからといって、酒の種類を選ばずどんな酒でも燗をつけていいかと言えば答えはノーです。一般的には吟醸酒の類や、辛口の度合いが高いものは燗に向かないとされています。では燗に向く酒は?種類別では純米酒が例にあげられることが多いようですが、もちろん純米酒にも燗に不向きのものがあるでしょう。無責任なようですが「これは良い、悪い」と杓子定規に振り分けることは難しいようです。もちろん皆様の嗜好の問題もありますし。

一般的に言われている燗酒に向く日本酒の諸要素と弊社の純米酒3タイプ(純米酒・白鴎天・錦上添花)の分析値を併せて御紹介いたします。どういった酒が燗に向くのか、いろいろ試されてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

秋の夜長の月見酒

「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」古の歌人は仲秋(新暦の9月頃)の名月をこのように詠っています。秋になると空気が乾燥し月が鮮やかに見えるようになるので秋の月は美しいとされます。特に仲秋の満月を鑑賞することは一般的に知られています。この行事は中国では唐の時代から行われていて、日本では平安時代に貴族が取り入れたのが始まりだとされています。

月見は屋外で行うのがならわしです。これは夜露のついたものを食べると長生きするという云われがもとになっているようです。団子15ヶと実りの初ものを揃えてススキの穂など秋の七草や神酒を月に供える。そして満月の光を浴びながら酒を酌み交わします。何とも風流な月見の宴ではありませんか。

今年の十五夜は9月12日。虫の音色に耳を傾けながら、秋の夜長を燗酒で。盃の中に映る満月をクイッと飲みほす粋を楽しんでみませんか。

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