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蔵元だより

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其の20 酒屋とリサイクル

容器包装リサイクル法

「廃棄の世紀」と称される20世紀は終わりを迎えようとしています。戦後の高度経済成長は確かに豊かな社会を生みました。しかし、それと同時に年間5000万トンを越すゴミを排出する社会をも作り出しました。廃棄物の最終処分場にも逼迫(ひっぱく)する状況の中で、環境保全と廃棄物の減量、再利用を目的に容器包装リサイクル法(正式名称:容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)が施行されました。

容器包装リサイクル法の下では社会における役割分担は「消費者」「市町村」「事業者」の立場に大別されます。消費者は廃棄物の分別排出に協力し、市町村は分別収集を行う。そして事業者はその廃棄物をリサイクル業者等が再商品化するための費用を負担する。これら三者が三位一体となってリサイクルを進めることができれば、その効果は大きなものになるでしょう。ゴミの減量化はまず発生を抑えること。そして排出されたものはゴミにせず再利用すること。これがポイントです。容器包装リサイクル法がその対象物とする廃棄物を簡単に御紹介いたします。 「ガラス製容器」一升瓶を除く全てのガラス瓶(一升瓶は自主回収の実績があるため、対象外)。 これらを無色、茶色、その他の色に分別しなければならない。 「PETボトル」PETボトル製容器 「紙製容器包装」紙パック、紙カップ、化粧箱、包装紙等。(段ボール製のものは対象外) 「プラスチック製容器」プラスチック製のふた、緩衝材として使用される発泡スチロール等。  前述したように、消費者、市町村、事業者が個々に高い意識を持ち、積極的に取り組まなければ廃棄物の減量化は夢物語で終わってしまいます。弊社でも過剰包装は避け減量化に努めます。「環境の世紀」と称される21世紀を気持ちよく迎えるためにも、皆様もぜひ分別収集に御協力をお願い致します。

一升瓶はリサイクルの優等生

日本酒が瓶詰めされるようになる前は、樽やカメなどに詰められるのが一般的でした。樽詰めされたものは現在でも祝事などでたまにお目にかかることもあるでしょう。樽に詰めたいわゆる樽酒は、ほんのりと木香がして趣があるものです。しかし、樽の中に長く置きすぎると日が経つにつれて木香が強くなりすぎ、渋味のような嫌な味がつきます。こうなると飲むに耐え難い状態になります。

樽酒には保存の面で重大な問題がありました。カメに詰めた酒は香りがつくようなことはありませんが、陶器のため破損の可能性が高く、また重くかさばるという欠点があります。カメは輸送上の問題を抱えていました。やがて両者の欠点を解決したガラス瓶が登場し、日本酒は瓶詰めされるようになります。今から百年以上も前の明治十一年が始めだと言われています。一升瓶が全国的に普及しはじめたのは昭和の始めの頃で、その歴史はさほど古くないようです。しかし、この一升瓶は短い歴史の中でリサイクルのルートを確実に確立させています。

消費者から排出された一升瓶は、酒販店や瓶回収業者のルートを経て瓶利用業者へ。一升瓶はこのルートで約90%が再利用されています。重い、古い、割れるなどマイナスのイメージがつきまとう一升瓶ですが、リサイクルの観点から見ると、すばらしいリサイクルの優等生なのです。

五橋のパックはリサイクル対応

日本酒といえば一升瓶をイメージされる方も少なくないでしょうが、最近ではパック詰め清酒を店頭で見かけることも多くなりました。パック詰商品は瓶詰商品と比べて軽く破損の心配がない。また、冷蔵庫のドアポケットに収まるなど、その利便性が需要を高めているようです。しかし、清酒用パックの多くはその内側にアルミが貼り付けられているためにリサイクルできず、不燃性ゴミとして廃棄されてしまうのが現状です。ゴミ問題が深刻化する中でのこの現象は、望ましいとは言えないのではないでしょうか。弊社ではこうした状況をふまえて、昨年12月よりリサイクル対応のパック容器を導入いたしました。これは全国的に見ても早い段階での導入だったようです。

ゴミの発生を抑える企業努力は、もうすでに当たり前の時代です。お酒を飲んで酔いからさめて、気がつけば目の前がゴミの山というのではとんでもない話ですもの。

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