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蔵元だより

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其の2 米どころ柳井市伊陸(いかち)

「旧藩時玖珂郡町村制度概略」に『本村は、岩国領にして玖珂組に属し、玖珂代官の支配たり。 ...(省略)...伊陸村と称す。』とあります。この伊陸の古来表記は様々で、伊賀地、伊賀道、伊賀路等。イカは背に山を負う意であり、実際、伊陸の地はその北部に標高562・6Mの氷室岳を背負っています。
「兼重・蔵田検地帳」(1600年)に 

高 三千百六十二石三斗二合 伊賀道
内   田方 三百六十四町九畝十歩
       畠方 六十一町三段八畝
       物成 二千二百十三石六斗一升

とあります。高3162石余の村から米2213石余を上納させるのは過重(高の約7割が上納分)と思われますが、とにかく伊陸村は、岩国領内でトップクラスの大村であったということです。現在も伊陸は米どころとして有名で、伊陸産の米は県内でも高い評価を得ております。

※物成(ものなり)... 収穫の一部で、収める年貢のこと。江戸時代には小物成(雑税)に対して、特に本斗物成(地税)を指した。

トラタン村との契約栽培

「取らぬ狸の皮算用」を名前の由来に持つ地域振興グループ「トラタン村」が発足したのは平成6年10月。伊陸宮ケ原地区で持ちあがったほ場整備計画をきっかけにつくられました。田布施農業改良センターのご紹介で弊社との付き合いが始まり、平成八年春、酒米の最高品種ともいわれる山田錦の作付けが初めて行われ、同年秋には、篤農家の方の努力により、高品質の山田錦が収穫されました。そして平成九年十一月、トラタン村の方々の酒米作りへの情熱と、五橋の伝統の技とが100%伊陸産の山田錦で醸した純米酒「錦上添花」を生みだしました。山田錦の上に花を添えるという意味から名付けられた錦上添花は、水、人、そして米、こだわりを追求した純米酒です。冷やで良し、燗で良し、ワンランク上の酒として、発売以来好評をいただいております。また、錦上添花より少し遅れて発売された「友の舞」。こちらも伊陸産の山田錦を100%使用し、トラタン村の酒と銘打ったそのラベルはトラタン村の方達がデザインされたものです。こちらも岩柳地区を中心に人気のある商品となっております。

精米所移設

この度、弊社敷地内にあった精米所を柳井市伊陸に移設いたしました。精米所の移設は高品質の酒米の確保を目的としております。地元の酒米契約農家の方に精米の様子を直接見て頂くことが、より良い酒米づくりにつながることと期待しております。清酒の主原料は言うまでもなく米です。自社精米を行うということは、自ら仕込む米の管理が十二分にできるということだと言えるでしょう。県内でも自社精米所を有する醸造元は弊社を含め、わずかに2場。自社精米する醸造元は年々少なくなっています。こうした状況の中で酒米産地に精米所を移設したのは、米へのこだわり以外のなにものでもありません。 この蔵元だよりが皆様のお手元に届く頃には新しい精米所は稼動しております。精米機が米を搗くたびに、五橋のこだわりが、おぼろげに形をあらわしてくることでしょう。こだわりの米、こだわりの酒、皆様は何にこだわりますか。

今年度も、いよいよ酒の仕込みが始まります。そこで、おやっさんに(蔵人は皆さん、杜氏のことをこう呼びます)メッセージを頂きました。

杜氏からのメッセージ

秋の収穫も終わりに近づき、新築になった精米所には新米が運び込まれて来る。今年もいよいよ酒造りが始まる。造れる喜びと、また反面その責任の重さを感じる。酒造りの条件として、米、水、技が一体となって良質な酒が醸し出される。幸いにして今年は、天候に恵まれて米も良質。錦川の恩恵を受けた酒造蔵の水は、軟水の伏流水。量、質、共に豊富。後は、醸す蔵人の一体となった技を信じている。 製造担当 吉永達夫


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