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其の18 春の酒

酒と雛祭り

季節や暦というのはなかなか難解なものです。太陰暦においては三月は季春(春の終り)と解され、現在の太陽暦では初春と認識するようです。何はともあれ、寒い冬から暖かい春へ。季節の移り変わりと共にお酒もいろいろと楽しめそうです。古い時代のしきたりでは9月9日(重陽の節句)から3月の上巳(じょうし)の節句の前日までは燗酒を飲み、それ以外は冷や酒を楽しんだようです。とは言っても、これも旧暦の話ですが...。

日本には古来より五節句と言われる節目を祝う風習がありました。その一つが上巳です。上巳と言えば雛祭り。現在は桃の節句という方が一般的でしょう。この雛祭りにも酒との関わりがあるようです。 雛祭りには雛壇を飾り、親族や友人を集い女児を披露する。それと同時に白酒で結束や親睦を深めるのが目的とされています。

桃の節句の言われは、中国で行われていた3月3日の曲水の宴の時、川の上流から流れてきた桃の花を汲んで飲んだところ、三百才まで生きたという故事にあります。この故事により桃の花を白酒にひたして飲めば病を払い顔色を潤すとされてきたようです。また、桃は昔から長寿延命の霊木として崇められ、「百歳(ももとせ)」に通じる縁起ものとして尊ばれてきました。 白酒を使うにも理由があるようで、まず女性向け(低アルコールで甘味が強い)だということ。女性の色白な肌の色感をイメージしたということ。そして、白酒の白と桃の赤で紅白の縁起ものだということのようです。 いずれにしても暦と深く付き合ってきた日本人が今日まで継承してきた伝統的な行事。新世紀を目前にしたこの時にこそ、改めて見つめ直してみたいものです。

白酒と甘酒

白酒と言えば3月の雛祭りの時に飲む酒だということはよく知られています。その一方で甘酒という飲み物がありますが、白酒と甘酒の違いというのはあまり知られていないようです。白酒と甘酒とはいったいどこが違うのでしょうか。

白酒は糯米(もちごめ)と米麹を焼酎(またはみりん)とともに仕込み、約一ヶ月間熟成させ、その後すりつぶして飲みます。アルコール度数は9%程で、非常に甘いというのが特徴です。酒税法上ではリキュールに該当します。 一方、甘酒は蒸米と米麹とを等量混ぜ、約一昼夜55℃前後で放置してつくります。この方法で造った甘酒はアルコール分を含みませんので、酒という呼称がされていても酒には相当しません。また、酒粕を湯で溶いたものも甘酒と呼ばれます。この場合には若干のアルコールを含むことがあります。 このように白酒と甘酒は大きく異なります。両者の違いを知ったからどうということはありませんが、違いの分かる愛飲家というのも粋ではないでしょうか。

花ならつぼみ

四季の変化のはっきりした日本では、自然を愛でながらお酒を楽しむという贅沢な文化が育まれてきました。とりわけ春は草木が花を咲かせ、彩りを添えますからついついお酒もすすみます。とは言ってもまだまだ初春。花が咲き乱れるほどにはならないようです。しかし、そろそろつぼみは芽吹く頃。折れてしまいそうなか弱さと花咲かせようとする力強さとを併せ持つ、つぼみの美しさに共鳴する人は少なくないでしょう。春といえば花。花ならつぼみです。

ところで、弊社には「花ならつぼみ」という初春のこの時期にぴったりの商品があります。春を連想させる華やかなピンク色のラベルに飾られたそのお酒は、低アルコール(7%程度)で甘酸っぱい新感覚の日本酒です。「ワインのような」と表現されることもありますが、正真正銘の純米酒。企業秘密の特殊な製造工程によりアルコール醗酵を抑えてつくられた、花に例えると「つぼみ」の時期の初々しいお酒です。食前、食後酒として又、デザートと一緒に冷やしてお楽しみ下さい。食卓には一足早く花が咲くことでしょう。

花ならつぼみ 720ml/1500円(税別)

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