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蔵元だより

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其の14 蔵人

彼らが蔵にやって来る

黄金色に実った稲穂が刈り取られ、農村が紅に染まる頃、彼らが蔵にやってきます。米作りという大業を成し終えた彼らには、もう一つ大きな仕事が残っています。白い米から透き通る輝く雫を醸し出す。そう、酒造りという大仕事です。  酒造気になると脳(魚)村から蔵人と呼ばれる酒造職人がやってきます。酒造業界では常識となっていることですが、業界の外の人から見れば、社員ではない蔵人たちが中心になって酒を造っているということは不思議な光景に映るかもしれません。  今年度、弊社では10月26日に蔵入り、道具の洗浄等諸準備をした後いよいよ仕込みが始まります。吉永達夫杜氏を筆頭に。製造社員4名。季節雇用の蔵日と6名、精米四2名の計13名での仕込みとなります。11月から4月末までの約半年間、休日や昼夜を問わない厳しい日々となりますが、蔵人たちの汗とひたむきさが皆様のところへ届けられる美酒(うまさけ)となるのです。

蔵人の組織

蔵人の組織は、江戸時代の農村制度をベースにしているといわれます。江戸時代に寒造之酒が奨励されて蔵人の組織が確立したこと、蔵人の多くが農村の出身者であったことを考えれば、これは当然のことなのかもしれません。  時として過酷な封建制度を踏襲した厳しいタテ社会が、今日の美酒を醸す礎になっているということは想像に難くありません。「和醸良酒」という言葉がありますが、今日まで美酒を醸してきたのはタテ社会における蔵人の組織の中の「和」だったのかもしれません。  蔵人の組織を簡単にご紹介します。   杜氏(とうじ)・・・酒造の全工程の責任者   頭(かしら)・・・杜氏の補佐役   代師(だいし)・・・麹づくりの責任者   もと廻り(もとまわり)・・・酒母製造工程の責任者   道具廻し(どうぐまわし)・・・酒造用の諸道具の洗浄、整備の責任者   釜屋(かまや)・・・蒸米調整工程の責任者   船頭(せんどう)・・・上槽工程の責任者   追廻し(おいまわし)・・・麹づくり以外の各工程の手伝い(これに上人、中人、下人の区別)   室の子(むろのこ)・・・代師の手伝い   飯焚(ままたき)・・・食事の世話、風呂焚き等の雑用               ※地方や各蔵で名称や組織は異なります。  杜氏、頭、代市を蔵日との三役といいます。現代の社会で三役という言葉が生きているのは酒の世界と相撲の世界くらいだといわれ、どうやら階層性が語られるときは、酒屋が前近代的だと表現したい時のようです。  近代的であろうとなかろうと、先人達の築いてきた古き良き組織。これを後世に継承していくことも私たち酒屋の使命なのかもしれません。

「山田錦」刈り取りinトラタン村

去る10月17日、伊陸トラタン村において山田錦の刈り取りが行われました。この稲はトラタン村のイベント「田植え祭」(6月20日)の時、山田錦生産農家の方の他の一区画(約15a)で一般の方が手で植えられたものです。

慣れない手つきで植えられた稲は、不規則に思い思いの方向を向き、機械で植えられた田と比べればみすぼらしいものであったかもしれません。しかし、夏を越し、無事に穂を実らせました。台風の影響で稲の倒伏があったものの、大きく実った米はまさに珠玉の粒。高級酒の原料として使われるその粒は磨かれる前のダイヤの原石といったところでしょうか。

澄み切った秋晴れの空の下で一株ずつ丁寧に鎌で刈り取られた山田錦は、同地区内にある弊社の精米所で白く磨かれ、春を迎える頃には、透き通る珠玉の酒へと生まれ変わります。ところで、この米で醸した酒を数量限定のプライベート商品にする計画が、有志の小売店で練られているようです。興味をもたれた方は弊社までご連絡ください。ご紹介いたします。

     ※プライベート商品のお申し込みは打ち切っております。

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