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日本名酒の旅 日本の旅  全国厳選六十蔵元を訪ねて

2008年5月28日(水)

酒米  日本名酒の旅  日本の旅  全国厳選六十蔵元を訪ねて

日本名酒の旅  日本の旅  全国厳選六十蔵元を訪ねて
井上宗和
日地出版(1996/04)

岩国錦帯橋の名酒、五橋

岩国は日本でも有数の観光地である。
名城がある。名橋がある。武家屋敷を多く残す“吉香公園”がある。美術館がある。そして名酒がある。

その名を「五橋」。

清流、錦川にかけられた五連の木橋「錦帯橋」は日本三大奇橋の一つといわれるが、おそらくは日本で一番美しい橋であろう。
延宝元年(一六七三)ときの岩国藩主吉川広嘉が、錦川のたびたびの出水で、その都度橋が流失するので、当時の架橋技術の粋をつくして造らせた。架橋以来二百八十年、出水に耐えたが、昭和二五年の台風で流失し、いまは二代目。五つのアーチが美しい。その先の山上には岩国城の天守の姿ものぞめる。

天下の名橋、錦帯橋の五橋の名を冠する酒造、酒井酒造株式会社は岩国市内中津町にある。岩国の町は錦川を挟んで右岸が武家屋敷、左岸が町屋だった。ここに酒井酒造が創業したのが明治四年(一八七一)、いまから百二十五年前である。

現在の生産量、四千五百石。

錦川の伏流水は軟水。硬水仕込みの酒が多かったころ、昭和二二年、軟水仕込みの酒で一躍名声を得た。

酒井酒造社長、酒井佑氏は語る。

「錦川伏流の名水、軟水の恵み、原料米にこだわり、施設の充技を計り、秀れた技術の酒造りにつとめ、生産量はこれ以上はひかえるが、製品の多様化ははかります。」

酒米は山口県産米。

この社では酒の仕込み中の十一月から翌年四月までは見学者を受け入れている。しかし吟醸仕込み中の一月、二月は不可。
若手の酒造家の養成も計っている。研修は清酒の仕込み中に限る。
酒井酒造の工場は建物をすっかり、アイビー(つた)が覆っている。近代的なビルなのだがそのために落ち着いても見える。何しろ個性的なたたずまいである。

ところで岩国の武家屋敷、吉香公園の中に佐々木小次郎の像が立っている。小次郎は、九州、小倉の城下、関門海峡に浮かぶ舟島(巌流島)で宮本武蔵と戦って敗れた。しかしきわめて秀れた剣士だったらしい。
小次郎が、愛用の長剣で“つばめ返しの術”を考案したのが錦帯橋の上、ということになっている。誰かの創作か附会かも知れないが、面白い話である。

五橋の盃を傾けながら、小次郎修行の姿を思い出した。酒の味を真剣に利くのもまた楽しみであると同時に修行かも知れない。名酒はまた人生のもろもろのことを学ばせてくれる。
岩国は海にも近い。瀬戸内でも岡山や広島、愛媛の海の魚介と多少趣を異にするが、海の幸も豊かだ。シーズン中の錦川のアユ、もいい。軟水仕込みの名酒を一段と引き立たせてくれる。

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