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今日の五橋

今日の五橋

風邪をひきまして・・・【180杯目】

2002年1月30日(水)

ゲホッ!ゴホッ!
やってしまいました。風邪です。
結構気を使っていたつもりだったのですが、ついに・・・。
社長曰く「お前がバカじゃないのが分かった」とのこと。ありがたいことです。

体調を崩すたびに健康のありがたみを知るわけです。
今健康体の皆様、酒は百薬の長。
おいしいお酒を飲んで病を避けることができればこれほど幸せなことはありません。
風邪に苦しむ私の駄文を肴に、今宵もおいしいお酒をお楽しみください。

というわけで今日は早々に失礼いたします。
明日は健康体でこのパソコンに迎えられますよう。
皆様もお体にはくれぐれもご注意ください。

台湾出張の土産話を【179杯目】

2002年1月29日(火)

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左の写真は台湾の護国神社ともいえる忠烈祠といわれる建物です。
台湾の歴史の中で戦いに殉じた方たち約33万人の英霊を祭るというものです。
儀仗兵(ぎじょうへい)達が門前で微動だにすることなく霊を守るのだと。

仕事ばかりではなく、観光も少しありましたので台湾の観光名所を一つご紹介です。
まぁ、観光地を紹介したからといってどうなるわけでもないですが、
「台湾に行ってみたいな」という気分になるかもしれません。
厳かに観光をしたい方にはここはお勧めのスポットです。
しかし、胸躍る観光を期待する方にはおすすめできません。

と、こんな観光地紹介からはじめたのには一つわけがあります。
私が今回の試飲会ツアーに参加して感じたことは、「台湾人は文化を守っている」ということです。
いまや世界のIT大国台湾で、衛兵は毎日(一時間おきに)交替式を行い、戦没者を祭っているわけです。
町を歩いてみても、下町風の懐かしいような景色が残っています。
公園のベンチで将棋(軍人将棋?)をさす老人達。老若問わず寺で礼拝する者たち。
古い文化と、新しい文明が上手に同居しているといった感じでした。

「文明が文化を壊す」という側面は間違いなくあります。
以前にも書いたことがありますが、我が国には和服で生活するものはごくわずかです。
日本髪を結う女性の姿を見かけることはありません。書には毛筆は必要なく、行灯の明かりでは暗すぎます。
便利と引き換えに文化を失ってしまった民族が日本人なのです。

文化は食にも深い関わりがあります。その国にしか起こりえなかった食文化。
我が国では例えば日本酒があるわけです。
しかし、文明の酒ともいえるビールや発泡酒にそのシェアを奪われてしまいました。
大手メーカーは出荷数量を維持するために大量生産用の醸造法を編み出しました。
文明という波に飲み込まれた者が陥る大きな落とし穴。それは生産者主導主義です。

生産者(つまり己)こそが正しいと思い込むがゆえに、
品質を二の次にした製品を生み出し消費者をないがしろにする。
大資本をバックにサブリミナル的な広告で消費者を欺く。時に偽り、時にごまかす。
ある食品メーカーの行った犯罪行為。これが大資本メーカーの真の姿なのでしょうか?

スローフードが良いものを守り、良いものを育て、良いものを伝えるのであるならば、
やはりこれからの時代には大量生産の食品は必要ありません。もちろん大量生産メーカーも。
スローフードが受け入れられる土壌作りからはじめなければなりません。

ニイハオ!!台湾試飲会ご報告【178杯目】

2002年1月28日(月)

ニイハオ!!
というわけで、五橋台湾上陸!!なのであります。
出張で更新をお休みしますと書いたのは、そうです台湾進出のための出張だったのであります。
今年の1月1日より台湾がWTOに加盟したことにより、輸出が自由化されることになりました。
この機会にいざ台湾!というわけです。
日本名門酒会のメンバー19社が今回の台湾試飲会ツアーに参加したのであります。

ところで以前蔵元だより其の12で輸出国の順位をご紹介したことがあります。
あの時には1位が台湾になっています。
輸出解禁になったばかりなのに、すでに1位とはこれ如何に?という感じです。
なにやら政治的な背景の中で大手メーカー6社のみ取引が認められていたとか、
難しいことはよく分かりませんが・・・

台湾に入ってはじめて知ったわけですが、実は台湾国内では清酒が造られています。
「玉泉」という銘柄です。
いわゆる大量生産用の仕込だそうで、原材料にはブドウ糖なんかも使用されていました。
「3倍醸造か」と単純に考えたら大きな間違いです。
日本の酒税法とは違う法律下で醸造しているわけですから、
4倍かもしれませんし、5倍かもしれません。
私は個人的にはあまり・・・といった感じの味でした。
まぁ、とにかく台湾の方たちもこれでようやくおいしい日本酒を飲むことができるようになるわけです。

しかし一つ驚いたのは大手メーカーさんの商品価格です。
1.8リットルパックが500~550元。(1元は約4円)
1.8リットルパックが2000円以上で売られているんですよ、信じられません。
日本では安売り用のパック酒ですが、外国に行けば一転して高級酒にということでしょうか。


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まぁ、そんな余計な話は置いときまして、写真のご説明を。
上から順にご説明いたしますと、まず記者発表が行われましたので、プレス室の様子です。
「清酒品酒大會」の文字が台湾らしいです。マスコミが約80人集まったと発表されました。
次に展示商品です。これまた芸のない地味な展示ですが、今回は皆こんな感じ。
味を利いてもらうために行ったのですから、見栄えはそこまで問題ではないのです。
そして会場内の様子。全部で200人くらいの方が来場されたようです。
そして最後は飾り樽。よその銘柄を見ても分かるようにそうそうたるメンバーです。
酒通の方なら全部知っているはず。この他にも後13社。こちらも当然超有名銘柄目白押し。

3泊4日のツアーでしたので書きたいことは山ほどありますが、とりあえず今日はこのくらいにしておきます。
明日以降も台湾続報でお楽しみください。それでは再見。

酒粕は冬の風物詩【177杯目】

2002年1月22日(火)

1月も下旬に入り、ようやく本格的に寒くなり始めたような感じです。
岩国では寒波襲来ということで、大雪!は降っていませんが、だいぶ冷え込んでまいりました。
冷えると言えば、例のあの話題に入ります。
勘の良い皆様なら分かっていただけると思いますが、そうです。アレです。
燗酒!!ではありません。

「アレ?なんで?いつものワンパターンじゃないの?」
そういう声が聞こえてきそうですが、時は一月、仕込み真っ最中!とくれば酒粕です。
寒い冬には酒粕を溶いて温かい甘酒を。

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「なーんだー、酒粕か」とあきれ顔の皆様方。
酒粕をバカにしてはならないのですよ。
酒粕の効用など詳しいことについては将来蔵元だよりでご紹介いたしますが、
数年前、某テレビ版組で酒粕の驚くべき効用が紹介され、市場から消えたこともあったではないですか。
最近では大手メーカーさんが甘酒のテレビ広告(酒粕とは直接関係ありませんが)もはじめました。
今まさに時代は粕!(もちろんお酒もですよ)

ところで酒粕は絶対量が減ってきています。
酒の消費量が一時に比べて減少してきたことも要因ですが、
大手メーカーさんが酒粕の出ないような造り(融米造り)をしているのも一因です。
(融米造りについてもいつかご紹介いたします)
伝統的な手法で作られる酒からは副産物として酒粕が出ます。
機械化や効率化はこういったものまでなくしてしまってよいのでしょうか?
今月号(其の40)の蔵元だよりでスローフードについてご紹介いたしましたが、
言ってみれば酒粕もスローフード的食品といえるのです。
機械化や効率化、コストダウンといった甘言についのって、
なくしてはいけないものまでなくしてしまうことがあります。
それが酒粕なのです。(ちょっといいすぎ)

まぁ、五橋でも酒粕が発売開始されましたので(今月のはじめ頃から)遅ればせながらご紹介を。
ただ、袋詰めの作業に手間と時間がかかるようですので、出荷できる日とできない日があります。
残念ながらお待ちいただくこともあるでしょうが、ご了承ください。

明日から一週間ほど出張に行ってまいります。
今度の更新は28日になりますが、私のいない一週間も「今日の五橋」バックナンバーでお楽しみください。

酔っぱらいの更新【176杯目】

2002年1月21日(月)

大吟醸の仕込みが終わり、ほっと一息ついたところでミニ打ち上げをいたしました。
というわけで、少しお酒が入りましたので支離滅裂な文章になるかもしれません。あらかじめご了承ください。

最近サボりがちだった「蔵元だより」のページアップしました。
そこで気がついたのですが、直近の其の40「スローフード」についてリンクを張っておらず、
タイトルだけ表示して中身に入れないという不手際が発覚しました。
約3週間もこの非常事態に気がつきませんで、関係各位には大変ご迷惑をおかけいたしました。
深くお詫び申し上げます。
その反省も込めて其の26「酒造り唄」をアップしたわけですが、
やっぱり酒を造るというのは大変な苦労があるんだなとしみじみ思うわけです。
大変な苦労をして醸される酒ですから、
大切に味わいたいと思いながら今日の酒を楽しんだかどうかは置いときまして、
一生懸命醸された酒というのは本当においしいものだなと、
おいしい酒はついつい飲みすぎてしまうものだなと、

頭の中がだいぶ回ってきましたので、今日はこのくらいで失礼いたします。
明日の更新は頑張ります。
それでは、失礼いたしました。酔っ払いの戯言と読み流してください。
申し訳ございません。


 

飲まなきゃ分からん【175杯目】

2002年1月18日(金)

久しぶりにリンクのご依頼をいただきました。
お相手は「わがままホームページ」を運営されていらっしゃる方からです。
タイトルだけからすれば何の事やらわからない(失礼)ですが、
中身はものすごい趣味のページとなっています。
お酒とバイクが好きな方のようで、HP内にお酒に対してのコメントなども掲載されております。
このたび五橋の純米原酒について批評をしてくださるようで、過分なお言葉を頂戴する運びとなりました。
今までリンクを張るのにこんな説明をしたことはなかったのですが、
これほどのお言葉を頂戴できる五橋は幸せものなんだと、
このHPを見てくださっている方たちに自慢するのが目的です。

まだ(1月18日午後8時現在)五橋純米原酒に対するコメントはアップされていないようですが、
今週中にされるとのこと。
鼻腔をくすぐり、みらいを刺激する絶妙なコメントによだれを垂れ流すこと請け合いです。

しかし、世の中にはこれだけのコメントを言える人がいるんですねぇ。感心します。
私なんか表現力のなさを棚に上げて「言葉はいらない」とか、「美味いかまずいかそれだけでいい」とか、
かなりいいかげんなことをいってまいりましたが、今日から心を入れ替えます。
今度から新商品のご紹介をする機会があれば、
なるべく皆様に分かりやすくお伝えできるよう努力いたします。

まずは来月2月14日発売の大吟醸にごり酒の味の特徴を表現してみましょう。
「吟醸香があって、にごってて・・・ビックリするほどおいしい!!!」
思い切ってビックリマークを3個つけてみましたがいかがでしょうか?
これでこの商品のおいしさが伝われば、私も頑張った甲斐があったというものです。(伝わる訳ないか・・・)

まぁ、とりあえず飲んでみてください。飲まなきゃ味はわかりませんよ!(やっぱりこの程度・・・)
ご予約はお早めに!

これが珠玉の酒になる【174杯目】

2002年1月17日(木)

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左の写真がなんだかお分かりでしょうか?
昨日までの「今日の五橋」を愛読してくださった方ならすぐにわかるはず。
そうです。今日の大吟醸用の蒸米の写真です。
蒸米は寒い蔵の中に広げられて、自然の冷気を利用して急速に冷やされます。
写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、2時間ほど放冷したのが左のものです。
なんかつやつやしていて、これが大吟醸になるのかと思うと、
ただの米が神々しく見えるから不思議です。(見えない?)

しかし今年の冬は暖かいです。
午前五時過ぎに家をでても寒くもなんともありません。
日中は4月並の気温になったりしていたんでしょうが、
地球の温暖化は間違いなく進んでいますね。
この前ちょっと聞いた話ですが、
このペースで温暖化が進むと100年後には約3度平均温度が上昇するとか。
「なんだたった3度か。」って感じですが、結構すごいことらしいです。
私の聞き間違いでなければ、氷河期の平均温度と現代の平均気温の差はたったの0.5度なんだそうです。
たった0・5度で氷河期が今の状況になるのなら、3度も上がっちゃったら地球はどうなっちゃうんでしょう?
まぁ、私は後100年も生きませんが。
上の話の真意は定かではありませんので調べないでください。

それはそうと、余談ですが昨日「新聞配達より早く」と書きましたが、アレは嘘でした。
私が家を出る10分も早く(午前5時)新聞は届いておりました。
早起きの新聞配達員さんには失礼なことを言って申し訳ありませんでした。
この場を借りてお詫び申し上げます(たぶん読んでくれていないんでしょうが)

蔵仕事はきついんです【173杯目】

2002年1月16日(水)

いよいよ明日は今年3本目の大吟醸の仕込みです。(留添え)
明日も例によってお手伝いに行ってまいりますが、
前回ちょっとした失敗をしたものですから今晩は気合が入っているんです。
前回は午前5時半から蒸し米の掘り起こしと放冷の作業を行う予定でして、
5時25分くらいに蔵に入ったわけです。
そしたら、始まっちゃってるじゃないですか、作業が!!
「ゲゲゲッ!遅刻したか?」と思いながら時計を見てもやっぱり5時半前。
計算どおりに全てが進まないのが仕込みなんだなと感じたわけです。
というわけで私は明日は5時15分に蔵にいく予定です。
ニワトリよりも早く、新聞配達よりも早く、しかし、蔵人よりは遅く・・・。
本当に蔵人の仕事ってハードですねぇ。

そういえば蔵人の辛さを詠ったものが幾つかあります。
ジャンルとして短歌だったのか狂歌だったのか都都逸だったのか、それさえも把握しておりませんが、
「蔵人は非常に辛い仕事をしている。乞食の方がまだましだ。乞食には寝る時間もあるし、楽もしている。」
といった内容のものが一番記憶に残っています。
全部を覚えていませんのできちんとした形でご紹介できないのが残念です。
また機会がございましたらご紹介いたします。(ネタつなぎに)

この時の時代背景なども把握しておりませんが、
私が子どもの頃でさえ乞食というステータスの方たちは敬遠される風潮がありました。
それよりもはるか昔(100年くらい?)の時代の乞食は、
蔑まされるようなステータスであったかもしれません。
それなのに乞食のほうがまだましというくらいですから、
蔵人の辛さは推して知るべしです。

そういえば、杜氏をはじめ蔵人の数は年々減少傾向にあるようですが、
ホームレス(乞食とはカテゴリーが違うかもしれませんが)の方たちは増加傾向にあるようです。
蔵の仕事が辛くて逃げ出した人たちがホームレスになったわけではないでしょうが、
最近の蔵は機械化も福利厚生関係も進んで、乞食よりははるかに待遇も良くなっているようです。
(乞食と比較すると蔵人に怒られそうなので、この辺でやめときます)

子供が迎える成人式【172杯目】

2002年1月15日(火)

何とかホリデーとかいう強制3連休のおかげで、3日間のお休みをいただきました。ありがたいことです。
とか言っている間に今年も2週間を過ぎまして、今年も年が立つのは早いようです(年々早く感じます)

3連休のきっかけになったのは成人の日でありまして、各地で成人式が行われたようです。
昨年のあの事件以来、別の意味で世間の注目を集まるようになった成人式ですが、
今年もいろいろ大変だったようです。
各地で趣向を凝らした成人式が行われるのは良いですが、
テーマパークでやったり、親御さんに同伴してもらって行うところもあったとか。
そもそも「人に成る式」という意味も分かりませんが、
小学生の遠足みたいな趣向にするのも意味が分かりません。
大人になることを祝う意味があるのでしょうから、いまさらパパやママに付き添ってもらわなくても・・・
もっとも、パパやママに付き添ってもらわなければ式に参加できないのでしょうから、始末が悪い話です。


成人したということは当然飲酒できる年齢になっているわけです。
私たち酒類業界の人間からすれば購買層が増えたということで喜ぶべきなのでしょうが、
これも手放しでは喜べません。
お酒を覚えはじめの頃は「朝まで飲んだ」とか「何升飲んだ」とかの酒豪自慢がまず行われます。
一気飲みなんかも当然行われるでしょうし、飲むスピードを競ったりすることもあるかもしれません。
こういう幼稚な行為を行わなくなる、分別のつく年齢として20歳からの飲酒が認められているんでしょうが・・・。

成人式を行うことすら困難になっている新成人(一部でしょうが)は、
これからどういう形でお酒を楽しまれるのでしょう。
まさかパパとママ同伴では飲み会なんてしませんよね。
大人としての自覚あるお酒の楽しみ方を願いたいものです。

新成人の皆様、良いお酒を楽しんでください。

楽しい衛生指導【171杯目】

2002年1月11日(金)

以前このページでも書いたことがありますが、
実は私、食品衛生協会の「衛生指導員」というのに任命されております。
なんか大げさな肩書きではありますが、
8時間くらいの退屈な講習に耐えられるだけの体力があれば誰でもなれるという代物です。
訳ありまして、私みたいな若輩が岩国酒造組合管内の取りまとめをさせていただいているわけです。
というわけで、今日は「衛生指導を行った私」がテーマの「今日の五橋」です。

食品を加工する業務に携わったことのある方ならご存知でしょうが、
「食品営業許可」を受けて初めて食品の加工ができるわけです。
当たり前なんですが、許可が無いと酒蔵であっても酒が造れないというわけです。

今日私が行った衛生指導というのは、営業許可期間がじきに切れる製造場の継続用の検査です。
こういう書き方をすると偉そうですが、
保険所の方との同行検査で、私は後をついて回るだけという全くのおまけだったのです。
今年は3場の製造場(そのうち1場は五橋)の許可が切れるということで、
2場の検査に行く予定だったのですが、
1場はもう製造をされないということで、営業許可廃止です。残念。
もう1場は昨年新酒鑑評会で金賞を受賞されたあの蔵元です。
よその蔵を見る機会というのはそう多くないので、
緊張半分、期待半分という感じでほとんど趣味の時間。
すばらしい役に任命されたものです。
私はまだ数えるほどしかよその蔵を見たことはないのですが、蔵見学(名目は検査)はかなり面白いです。
今日検査(?)した蔵もやはり工夫されているところもいろいろとありまして、「へぇー」と関心しきりです。

その後に五橋の蔵を自ら検査したわけです。
「うーん」と唸るほど、整理されたきれいな蔵内。
「はぁー」とため息が出るほど徹底された品質管理。
「うへぇー」と驚くようなこだわりよう。
「ゲゲゲッ」と腰が抜けそうな製品倉庫。
こんな表現で五橋の衛生指導の評価が分かっていただけるでしょうか?
とりあえず問題なしです(当たり前)
衛生許可の継続は無事行えますので、どうぞご安心ください。

ですが、この業務って酒井酒造(株)の業務とは全く関係ない仕事なんですよね・・・。
なぜ自分にこんな仕事が・・・?

時代にアンマッチが大吟醸造り?【170杯目】

2002年1月10日(木)

明日は今年2本目の大吟醸の仕込みです。
例年は1月に2本だけ仕込んでいたんですが
、昨年から「大吟醸にごり酒」の販売を開始したものですから、
大吟醸の仕込みが3本になったというわけです。
華やかな香りと水のごとき舌触り、
他の酒を寄せつけない圧倒的な存在感のある大吟醸ですが、やっぱり造るほうは大変です。
明日も例によって朝5時半頃から蒸米を掘り出す作業が行われます。
またまた私も手伝い(邪魔)にいきますが、蔵人たちは4時から蒸す準備をしているわけですから本当に大変。

効率化やら、機械化やらが今の時代にマッチしているんでしょうが、大吟醸造りは全く逆です。
米洗いから麹造り、放冷と全て手造り。
消費者の皆さんはこんな苦労は知らなくても良いのかもしれませんが、
機械で作った大量仕込みの吟醸パックと同じカテゴリーの酒に属するって少し悔しい気がします。
しかもネームバリューは大手メーカーさんのほうが高いわけですから、
「同じ吟醸酒でどうしてこんなに値段が違うのー?しかも五橋なんて聞いたこともないしー。」なんて会話もされているのかもしれません。

手塩にかけて育てた肉牛なども出荷される時は生産者の感動はひとしおでしょうが、
ブロイラーのごとく狭い小屋に閉じ込めて育てた肉牛なら感傷的にもならないでしょう。
同じことですよね。

蔵人の想いがこもった酒と、機械で作った酒。
本当においしい酒はどっちなんでしょうか?

 

大吟醸要の限定吸水【169杯目】

2002年1月 9日(水)

まさに仕込み真っ只中!
今日は大吟醸用の米洗いの風景をお届けいたします。
お酒つくりに詳しい酒マニアの方たちはご存知でしょうが、大吟醸用のお米は特殊な洗い方をします。
精米歩合が高い(今日は35%)ため米が水を吸いやすいので、
吸水量を調節しなければならないわけです。
水の吸収量が多すぎても、少なすぎてもダメ。
いわゆる外硬内軟の良質の蒸し米にならないんです。

というわけで、杜氏は米の具合を確認したうえで水につける時間を調整するというわけです。
これが世に言う「限定吸水」です
今日の浸漬時間は7分40秒。ストップウォッチで秒単位まで図るところが職人技です。

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左の写真は上から米を洗っているところ(見たまんま)
青い網の中に入れて洗うわけです。二人がかりの作業ですが、
水で洗うわけですからこれがつらい(はず)!水の温度は3度くらいです。(たぶん)

写真だけではわかりにくいですが、この後水で洗い流し、
袋を裏返してまた洗い、また水で洗い流す。
そして半切り(たらいみたいなもの)につけてと、この作業が7分40秒です

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米洗いが終わると水切りをします。
余分な水が残らないように水を吸い取り、(写真中)
米の重量を測って計算どおりに水を吸っているか確認する(写真下)という、
まさに秒単位、グラム単位の超繊細な仕事です。

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米を洗うだけでこれだけの力の入れようですから、麹作り、酒母造り、醪の経過・・・
やっぱり杜氏や蔵人っていうのは大変な仕事です。

杜氏や蔵人がこれだけつらい思いをして造る酒ですが、実は酒のほうもつらいんです。
米は35%にまで身を削られ、
アルコール発酵をする酵母は長期低温発酵という吟醸造りのせいで思う存分活動ができません。

蔵人、米、酵母がそれぞれつらい思いをするからこそ、
吟醸酒というすばらしい酒に仕上がるわけです。

つらい思いをしないのは私だけ。
仕込みが最盛期なものですからネタが余って、余って。ありがたいことです。

 

麹室に潜入、そして激写【168杯目】

2002年1月 8日(火)

今日は大吟醸用の麹造りの現場に潜入です。
昨年12月29日にも大吟醸の工事の様子をご紹介いたしましたが、
あの時は精米歩合40%の大吟醸、今回は35%のものです。
訳がありまして、ちょっと分かりにくい写真になっておりますが、
緊張感は伝わるのではないでしょうか?(無理?)

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この写真の中では杜氏一人しか写っておりませんが、実際には代師と麹師も作業しております。
室の中での作業風景はテレビや雑誌などマスメディアでの紹介が多いため、
イメージしやすいのではないかと思います。
大体連想されるのは上半身裸で作業している風景ではないかと思いますが、
五橋の蔵人は紳士ですからきちんと(?)下着を身に着けております。

そんな余計な話はどうでもいいんですが、
いずれにしてもこの麹が五橋を代表する大吟醸酒に使われるわけです。
春には鑑評会なんかにも出品される酒なわけですから、杜氏をはじめ、蔵人も真剣そのもの。
そんな横でアホ面で写真をとっていた私なのでありました。

 

スローとファースト【167杯目】

2002年1月 7日(月)

年が明けて早一週間。本当にあっという間でした。
依然として正月ボケは続いておりますが、ボケた頭に鞭打って書かせていただきます。

というわけで、正月も無事過ぎたわけですが、皆様はいかがお過ごしだったでしょうか?
私は今月号の蔵元だよりで「スローフード」について書いたものですから、
なんとなくそれが頭の隅にありまして、「スローな生活」を何度となく頭に思い描いたりしたわけです。
ですが、なかなか難しいです。現代人には。

食事において、郷土料理がスローで、ハンバーガーがファーストだということを基準にすれば、
スローフード的は文化的、ファーストフード的は文明的と置き換えられるのかなと考えております。
例えば服についても、和服がスロー(一般的には民族衣装ということ?)で、洋服がファースト。
年賀状でも毛筆がスローで、パソコン(ワープロ)がファースト。
なんとなくイメージは伝わると思います。

私の記憶の中では和服は着たことがありません。
毛筆も小学校の授業だけで、その後は筆を触ることすらありません。
生活の中になくて構わないわけです。むしろ、あっても困る。そんな感じでさえあります。
逆に文明の産物はなくなると非常に不便な生活になるでしょう。
生活の中で立場がまるで反対になってしまっていると言えるのかもしれません。
スローな生活をと呼びかけてみても、どうやら現代人には・・・。

しかし、ただ利便のみを追求していくと結局、文化が廃れます。
現時点で日本酒が置かれている立場も少し似ているようです。
あまりにも文化性が高いために、文明化(工業化)した酒にスピードで負けてしまっているわけです。
悪化が良貨を駆逐したというようなことを言うつもりはありませんが、
水より安い酒や、聞いたこともない化学物質、着色料の添加された酒。
そしてそれを知らずに口にする消費者、それを知らせないメーカー。
戦後の高度経済成長のスピードがあまりにも速すぎたために、
大切な何かを落としてしまったことに気がつかなかったようです。
生命に最も大きな影響を与える食について、
私たちはもう少し真剣に考えなければならないのではないでしょうか?
通常なら草を食べる牛が、牛(肉骨粉)を食べる共食いという現象を起こしたのは人間です。
そして新しい病気が発生した。

こういう事態が起こっているのに、いまだ消費者は食に関して無関心です(私も・・・)
何を食べているのかも知らずに安易に口に運んでいると、
また新しい病気が発生することになるかもしれないのに。

 

平成14年一発目です【166杯目】

2002年1月 5日(土)

皆様明けましておめでとうございます。
今年も昨年と変わらぬご愛顧賜わりますようよろしくお願いいたします。

というわけで、年が明けまして平成14年になったわけです。
昨年は「米百俵」「骨太の改革」など誰も使いもしない言葉が流行語に選ばれたりしたわけです。
今年の流行語は「男は度胸、お酒は五橋!」に決まりです。新年早々めでたいことです。
約一週間も更新をお休みさせていただいておりましたので、ネタは腐るほどあります。
ですが、一週間サボるとダメですね、ネタが腐るほどあるのに頭が腐ってます。
何をどのように書いていいのやら・・・。

明日も日曜日で更新をお休みいたしますので、調子を取り戻すのにはしばらくかかりそうです。
まぁ、もともと大して面白い話も書けておりませんが。
今日はとりあえず新年のご挨拶だけで失礼させてください。
年を越えて楽しみにしてくださっていた方申し訳ございません。

こんな感じで今年もわけのわからない「今日の五橋」にお付き合いください。
清酒五橋ともども、よろしくお願いいたします。


 

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